サツドラホールディングス(HD、本社・札幌市東区)は、子会社サッポロドラッグストアー(同・同)の高田裕取締役副社長兼COO(最高執行責任者、58)を8月9日付で代表権者にした。サッポロドラッグストアーの代表権者は、富山浩樹社長兼CEO(最高経営責任者、45)と高田氏の2人体制になる。創業者親族以外が、サッポロドラッグストアーの代表権者になるのは初めてとみられる。(写真は、サツドラHDとサッポロドラッグストアー本社が入っているビル)

 サツドラHDの前身、サッポロドラッグストアーは、1983年4月の設立以降、代表権者は創業者の富山睦浩氏(74)が長く1人で務めた。2人体制になったのは、2015年5月に睦浩氏が会長、長男の浩樹氏が社長に就任してから。2016年8月にサツドラHDが誕生、睦浩氏と浩樹氏はサツドラHDの代表権のある会長と社長に就任、サツドラHDとサッポロドラッグストアーの親子2人代表制が続いた。

 2020年8月に睦浩会長は、サツドラHDの取締役会長Founderに退いて代表権を返上したのと同時にサッポロドラッグストアーの代表権も返上。サツドラHDとサッポロドラッグストアーの代表権者は、浩樹氏の1人体制になった。今回、8月9日付でサッポロドラッグストアーの高田副社長が代表権者になったことで、サッポロドラッグストアーには2人代表制が復活することになるが、創業親族以外が代表権者になるのはサッポロドラッグストアーの創業以来初めてとみられる。また、同日付でドラッグストア事業本部本部長の倉知晃弘氏が、執行役員から取締役に昇格した。

 高田氏は、1964年1月生まれ。1986年4月コクミン入社、1988年10月サッポロドラッグストアー入社、2007年6月執行役員店舗運営部長、2011年5月取締役、2015年5月常務、2019年5月常務事業統括本部長兼ドラッグストア事業部ディビジョンマネジャー、2020年5月常務ドラッグストア事業本部・ウェルネス事業本部・グローバル事業本部担当、2020年8月同社副社長兼COO。

 2016年8月からサツドラHD常務を務めており、2021年8月からCHO(最高健康責任者)を兼務。2022年8月10日開催される、サツドラHD株主総会後も再任予定となっている。なお、取締役会長Founderの睦浩氏と取締役副会長Founderの富山光惠氏は、この総会で取締役を退任、睦浩氏は特別顧問Founder、光惠氏は相談役Founderに就任する予定。



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