大和ハウス工業(本社・大阪市北区)など4社が手掛けている、北海道で最高層・最大戸数のタワーマンション「ONE札幌ステーションタワー」(札幌市北区)の販売状況が明らかになった。昨年11月下旬からの第1期分譲で、1ヵ月間の申し込み・成約戸数が226戸と、北海道の新築分譲マンションで過去最多を記録したほか、最高販売価格は5億円、平均価格も1億200万円だったことが分かった。2022年4月下旬から第2期分譲を予定しているが、戸数や価格は未定。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(画像は、完成後の外観イメージ)

「ONE札幌ステーションタワー」は、札幌市北区北8西1街区で行われている市街地再開発事業の一環として建設されている分譲マンション。事業主体は、札幌駅北口8・1地区市街地再開発組合(田中重明理事長)、大和ハウス工業、住友不動産(本社・東京都新宿区)、東急不動産(同・同都渋谷区)、NIPPO(同・同都中央区)が組合員に参加して完成後のマンションを取得、4社が分譲する。分譲割合は、大和ハウス工業が35%、住友不動産と東急不動産が25%ずつ、NIPPOが15%。マンションは地上4階から48階までの全624戸で建物の最高高さは175・2mとJRタワーの173mよりさらに高く、北海道最高層。販売戸数が一つのマンションとしては最大戸数。

(画像は、1階のラウンジ。二層吹抜で竹のオブジェや雪の結晶をモチーフにした独創的なデザイン空間となる)

 地下2階で地下鉄東豊線「さっぽろ駅」のコンコースと接続、大通、ススキノへ続く地下ネットワークで繋がる。1~3階は商業施設で構成され、2階、3階は劇場(多目的ホール)が入る。マンションは、4階から上で、5階にテレワークに活用できる個室ブースを備えた「オーナーズラウンジ」、集会室として利用できる「コミュニティラウンジ」、「オーナーズサロン」を設置。23階と24階にはホテル仕様のインテリアデザインと設備がある「ゲストルーム」(1泊2000~4000円)を6戸用意、29階には眺望を楽しむ「スカイラウンジ」と「パーティールーム」を設け、入居者やゲストが使えるようにする。

(画像は、「オーナーズラウンジ」)
(画像は、「ゲストルーム」)

 住戸は、1LDKから4LDKの67プランがあり、専有面積は44・81㎡から227・99㎡まで。高層階には天井高2m70cmの住戸や札幌の街が一望できるプレミアム住戸も設ける。エレベータは低層階用4基、高層階用4基、駐車場は368台分を用意。第1期分譲(30階から48階までの244戸)は、昨年11月27日から開始され、12月26日までの申し込み・成約戸数は月間226戸。住宅流通研究所(札幌市中央区)の調べでは、1985年以降の北海道で月間で最多の申し込み・成約数になった。最高倍率は11倍(1戸)、他は2~7倍、55戸で抽選になった。

 2月7日現在、244戸中、239戸の申し込みがあり、最高価格は5億円(最上階7戸の内の1戸)、以下4億円(1戸)、3億円(3戸)で、1億円以上は78戸、第1期分譲の32%を占め、平均分譲価格は1億200万円。契約者は50代以上が約70%、40代約22%、30代約8%。家族数1~2人が約70%を占める。契約者の居住地は、道内が約70%(うち札幌市内が約55%)、首都圏中心の道外が約30%。用途は、実際に住む実需が45%、セカンド需要40%、投資15%だが、セカンド需要のうち、多くが現在居住している持ち家を売却して移り住むことを前提としているため、実需の割合はさらに高くなりそう。購入者の年収は、1000万円以上が8割という。

 大和ハウス工業の菅原貴志・北海道支社マンション事業部長は、「札幌駅に直結したタワーマンションという利便性と北海道最高層、最大戸数というブランド価値が評価されたと考えている。投資目的の購入者が想定していたよりも少なく、実需の人気が高いのも特徴」と話す。第2期分譲は2022年4月下旬からだが、「第1期のような販売価格にはならないだろう」(菅原氏)と言う。竣工は2023年12月、入居開始は販売時期ごと2024年3月と5月を予定している。



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