JR札幌駅南口すぐのヨドバシカメラ(本社・東京都新宿区)所有の更地(北4西3)を一部利用した飲食・物販ゾーンが22日オープンした。「コバルドオリ」と名付けられた2年間の期間限定の取り組みで、札幌中心部の仲通りを活性化する実験的な商業スペース。わずか7軒の屋台風店舗が放つ賑わいが更地の冷たい空気感を変える。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください
(写真は、22日にスタートしたコバルドオリの店舗群)
「コバルドオリ」を開設したのは、札幌駅地下歩行空間(チ・カ・ホ)の指定管理者を務めるなど駅前通周辺の活性化を図っているエリアマネジメント会社の札幌駅前通まちづくり会社(札幌市中央区)。ヨドバシカメラが約7年前に取得した旧五番舘西武跡地の内、駅前通に面した一角から仲通りに沿った部分をまちづくり会社が賃借、飲食・物販ゾーンを整備した。
地場事業者や若手起業家による「こだわりの飲食店舗」、都心部で店舗を構えたいと考えている事業者向けの「チャレンジショップ」、イベント等が実施できるコミュニティスペースの「コバル計画」の3つのコンセプトで構成され、計7棟の道産材利用の仮設店舗が設置されている。
「こだわりの飲食店舗」は、道産新鮮食材を使ったハワイアンダイニングの『野菜バルMahalo』のほか、『ザ☆ザンギ酒場Choi』、『立ち食い焼肉Tocchi(とっち)』の3店舗。「チャレンジショップ」には、札幌都心のビル屋上で採取された蜂蜜とこだわりのパン屋の角食パンで作ったトースト、サンドウィッチをテイクアウト販売する「サッパチトパン」、玉ねぎと甘みのスパイスが効いたルゥカレー専門店「コクドウカレー」の飲食2店舗のほかハワイアン雑貨を販売する「Mahalo」の物販1店舗が出店。
コバル計画は、まちを面白くするプレーヤー同士が繋がり合い交流の場として貸し出す。こちらは2018年1月4日から利用できるようになる。
「コバルドオリ」とは、コミュニケーションスペースやコワーキングの「Co(コ)」、飲食を通じた交流を生む「バル」を仲通りで展開して「通りの文化」を創出しようと名付けられた名称。
(写真は、野菜バルMahaloが提供する料理の一例)