青山商事(本社・広島県福山市)は、札幌のビジネス系スーツ専門店が集積している大通ゾーンに、デジタルツール活用の新コンセプト「TSC SQUARE」を取り入れた「THE SUIT COMPANY 札幌大通り店」(中央区南1条西4丁目13番地、日之出ビルディング1階)を2月11日にオープンさせた。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。

(写真は、札幌・大通ゾーンの一等地にある日之出ビル1階に出店した「THE SUIT COMPANY札幌大通り店」)

 同社は、これまで隣接する4丁目プラザの1~2階で「THE SUIT COMPANY」を展開していたが、4プラ閉館に伴う移転に合わせて「THE SUIT COMPANY」業態が展開する、4つのブランドを集結させた新コンセプト店に衣替えした。この店舗形態「TSC SQUARE」は、2021年10月に初出店した「新宿本店」(東京都新宿区)を皮切りに、現在は都内と神奈川県、本社のある福山市で計5店舗を展開しており、札幌は6店舗目になる。

(写真は、新コンセプト「TSC SQUARE」を取り入れた「THE SUIT COMPANY 札幌大通り店」の店内)

「THE SUIT COMPANY 札幌大通り店」は、日之出ビル1階で展開していた「TSUTAYA札幌大通店」(2021年7月31日閉店)跡に居抜き出店。メンズ&レディースのスーツからカジュアルウェア、雑貨まで揃えた「THE SUIT COMPANY」、レディススーツブランドの「WHITE THE SUIT COMPANY」、大人のためのストアブランド「UNIVERSAL LANGUAGE」、オーダースーツの「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S」の4ブランドを導入。「WHITE THE SUIT COMPANY」は道内初導入、「UNIVERSAL LANGUAGE」は大丸札幌店内で展開していたが、2021年2月25日で閉店、今回1年ぶりに復活することになった。

 新コンセプトの「TSC SQUARE」は、デジタルツールを活用した独自システム「デジラボ試着室」が特徴。リアル店舗で生地感やサイズを確認した上で、店内の大型デジタルサイネージで全ブランド約1万アイテムのEC在庫から好みの商品を選べる。商品は購入後に自宅配送される。店内在庫を減らすことによって店舗面積も縮小でき、「4プラ」営業時の約120坪から新店舗は約60坪に半減できた。

 着こなしの多様化を受け、カジュアル性のあるスーツや自転車通勤にも便利なストレッチ性のある生地を使ったアクティブスーツなどのほか、シューズやバッグ、オリジナルブランドのオーガニックメンズコスメ「ANCORE(アンコーラ)」も揃えている。メイン客層を20~30歳代と想定している。同店ではオープニングセールとして全品10%OFFのほか、オーダースーツを通常価格4万2900円を2着で4万9500円から販売している。
 青山商事TSC事業本部TSC営業部の今井康友副部長は、「大通ゾーンで最高の立地に店舗を出店することができた。以前の店舗も市内外のお客さまが多かったが、新店舗ではデジラボ試着室などを活用してカジュアルスーツなど多様なニーズに応えたい」と話している。大通ゾーンにはビジネスウェア専門店が8店舗以上展開しており、ビジネスウェアの集積地になっている。
(写真は、デジタルサイネージを利用した「デジラボ試着室」)



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