札幌・狸小路商店街から撤退まで残り90日、31年前の食品スーパー初代店長は守屋澄夫ラルズ社長だった

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IMG_0181 アークス子会社のラルズ(本社・札幌市)は、5月下旬としていた狸小路商店街にある衣料品の「ラルズプラザ札幌店」(札幌市中央区南2西2)閉店を6月8日とすることを決めた。同店はすでに1月中旬から完全閉店に向けた感謝セールとして2~5割引で衣料品や寝具・インテリア商品を販売しているが、およそ半年間に及ぶロングラン完全閉店セールが続く。(写真は、ラルズプラザ札幌店が入る金市舘札幌ビル)
 
 札幌・狸小路商店街にある「ラルズプラザ札幌店」は、ラルズ誕生のきっかけとなった店舗。もともとはビル所有者の金市舘が子会社の丸友産業を通じて衣料品販売を手掛けていたが、31年前の1983年にラルズの前身、大丸スーパーが地下1階に食品スーパーを出店。それが、大丸スーパーと丸友産業の合併(89年3月)によるラルズ誕生に繋がった。以降、現店舗名に変更した。
 
 興味深いのは、83年11月にオープンした同ビル地下の大丸スーパー初代店長が守屋澄夫現ラルズ社長だったこと。守屋氏は当時36歳。その後、ラルズ取締役や道北ラルズ社長を経て2012年5月にラルズ社長兼COO(最高執行責任者)、13年5月にアークス取締役に就任している。守屋社長にとっても同店は原点の店舗と言えそうだ。
 
 ラルズは、1~8階の「ラルズプラザ札幌店」を6月8日とすることを決めたが、地下の「ラルズマート札幌店」も同時期となりそう。なお、衣料品販売の「ラルズプラザ」店舗は芦別店と稚内店の2店舗のみになる。
「ラルズプラザ札幌店」、「ラルズマート札幌店」は共にテナントのため、撤退後はビル所有者の金市舘が活用策を探ることになる。

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