日高政策研究会が第1回セミナー開催、ディール企画野呂幸司社長が「1+1は2。3-1も2だ」と目から鱗の方法論

社会・文化

IMG_1040 日高管内各町の企画担当課長経験者ら有志が中心となって設立された「日高政策研究会」(会長・小山内幸治前えりも町企画課長)は22日、第1回セミナー・札幌土曜講座をKKRホテル札幌で開催した。「人生の先輩と語ろう」の副題の下、講師に商業施設企画設計のディール企画野呂幸司氏(75)を招き、会員25人が参加。野呂氏は自身の半生から導き出した人生の指針などについて話した。(写真は、講演する野呂社長)
 
 日高政策研究会は、昨年4月に発足。日高管内の7町がマチの枠を超えて地域の振興のために何ができるかを話し合う場。日高地域が一体となった企画や調査研究、事業実施について検討するほか日高の活性化について情報交換や講演会を実施して連携を図っていくのが目的になっている。
 メンバーは、4年前の支庁制度改革で日高支庁が日高振興局に切り替わる際に議論を積み重ねた各町の企画担当経験者らで現役の各役場課長も参加している。
 
 第1回セミナー・札幌土曜講座の講師になった野呂氏は、新ひだか町静内木場町の国道235号線沿いに商業集積ゾーンを企画誘致したことから日高管内各町との関係が深い。また、多くの道内市町村で商業施設を核にしたマチづくりの経験も豊富。セミナーでは野呂氏が道学芸大函館分校時代に遭遇した旭岳での遭難やその後の教諭時代、明治生命のセールスマン時代、さらに現在の会社経営を通して体得した人生訓などが紹介された。
 
 商業施設の建設できない市街化調整区域を地主の同意のもとで解除したケースや建築基準法で大型商業施設が建設できない用途地域に48条但し書きを適用して札幌市内で初めて食品スーパーを建設した例などを示し、「世の中に不可能ということはない。1+1は2だが、3-1も2だ。答えの2を導き出すには1+1だけしか方法がないということではない。時間がかかっても、地域の住民のためになる方法を考え出すことが大切だ」と強調した。

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