GMS復調を裏付けるイオン北海道の2014年2月期業績上方修正、売上高経常利益率5・1%を確保

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DSC_5457 イオン北海道(本社・札幌市)は20日、2014年2月期の個別業績予想を上方修正した。食品売場の活性化やSC(ショッピングセンター)のテナント入れ替え、小型食品スーパー「まいばすけっと」の出店増などが追い風になって売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに過去最高になる見込み。(写真は、イオン札幌桑園店)
 
 GMS(大規模スーパー)の食品売場の活性化では、「おかず量り売りバイキング」の導入によって惣菜部門を強化したほか、冷凍食品売場の品揃え強化とコーナーの拡大、とりわりイオンPB(プライベートブランド)の「トップバリュ」で簡便・個食・即食のニーズに対応したレディーミール商品を充実したことが奏功した。
 
 また、SCテナントの入れ替え、再配置を実施。千歳店の「餃子の王将」は道内ナンバーワン店舗にもなるなど館全体の集客増につながった。
 さらに、小商圏フォーマットのコンビニ型食品スーパー、「まいばすけっと」も今期10店舗を出店、17店舗体制で食品売上げを後押しした。
 
 この結果、13年4月に公表した業績予想に対し、売上高は1%、15億円増の1558億円、営業利益は2・5%、2億円増の83億円、経常利益は3・9%、3億円増の80億円、当期純利益は32・3%、10億円増の41億円と上方修正した。いずれも過去最高の数値になる見込み。これに伴って売上高営業利益率は5・3%、売上高経常利益率は5・1%になる見通し。
 また、同社は保有している自己株式のうち200万株を3月31日に償却することも決めた。発行済普通株式の6%にあたり、償却後の同社の自己株式数は77万7628株になる予定。

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