パルコが札幌信金から土地賃借し新商業施設「札幌ゼロゲート」を2016年春開業、建て替え前と同じ札信金と共同ビル化

経済総合

P1080173 パルコ(本社・東京都)は札幌信用金庫(本店・札幌市)から本店敷地を賃借し札幌パルコ南側に自前で商業施設を建設、2016年春に「札幌ゼロゲート(仮称)」を開業する。パルコが建設する商業施設は、札信金が建設を始める新本店ビルの北側に隣接して建てられ2棟は共同ビルとなるが、パルコは商業施設を区分所有することになる。(写真は札幌ゼロゲートのイメージパース)
 
 札信金は、老朽化した本店ビル建て替えのため、一体化して建てられていた北側の旧札幌パルコ新館(11年春に閉館)を数年前に取得、区分所有を解消してフリーハンドで建て替えが進められるように権利調整してきた。
 
 札信金は今年5月に本店を北洋銀行札幌営業部のあった旧札幌銀行本店跡に移し、旧札信金本店ビルと旧札幌パルコ新館の解体に着手。計画では、地下2階、地上10階の新本店ビルと地下1階、地上8階の第三社所有テナントビルの建設が示されていた。
 
 今回、パルコが札信金から土地の一部約360㎡(全体の土地面積は約1667㎡)を賃借、そこに約10億円を投資して地下2階、地上4階の商業施設を建設する。延床面積は約2965㎡。当初、札信金が示した計画よりはやや縮小された形になるものの、地下2階は地下街ポールタウンと段差のないバリアフリーで直結される。
 
 パルコの新商業施設は「札幌ゼロゲート」の名称になる予定だが、テナントは未定。ゼロゲートは、ファストファッションのH&Mが国内最大級フロアで入る心斎橋ゼロゲート(大阪市)のほか道頓堀ゼロゲート(同)、渋谷ゼロゲート(東京都)、今年10月にオープンした広島ゼロゲートがある。また、名古屋パルコに近接して名古屋ゼロゲートも建設中で14年秋に開業する。
 
 札幌パルコは、13年3月から月次売上高が前年同月を上回っており、直近の11月は前年同月に比べて3・8%売上げが伸びている。
 
 なお、札信金の新本店ビルと札幌ゼロゲートは16年春の同時開業になる。

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