アークス(本社・札幌市中央区)は2025年11月5日、アークス設立30周年となる2033年2月期に連結売上高1兆円以上、ROE(自己資本利益率)8%以上を目指す成長戦略を策定した。
(写真は、札幌市中央区のアークス本社=手前とラルズ本社)
アークスは、2002年11月に、ラルズ(本社・札幌市中央区)と福原(同・帯広市)が経営統合して設立され、以降、ふじ(現道北アークス、同・旭川市)、札幌東急ストア(同・札幌市豊平区)、ユニバース(同・青森県八戸市)、篠原商店(同・網走市)、ジョイス(現ベルジョイス、同・岩手県盛岡市)、伊藤チェーン(同・宮城県柴田郡柴田町)などを経営統合してきた。
売上高は、アークス設立10周年となる2013年2月期が4339億200万円、20周年となる2023年2月期は5662億900万円になった。M&Aについては、2021年4月のオータニ(同・栃木県宇都宮市)以降は、行われていない。アークスの横山清会長・CEOは、かねて売上高1兆円を目標に掲げており、今回、「アークス統合報告書2025」に、設立30周年となる2033年2月期に、売上高1兆円以上を明記した。
2026年2月期から2033年2月期について、営業キャッシュフローを2500億円~2600億円、財務キャッシュフローを500億円~600億円、機種保有現預金を800億円として合計3800億円とし、それらをM&Aや改装・設備投資、新規出店、IT・DX、人的資本・BCP・脱炭素など成長投資に2400億円~2500億円、株主還元に500億円~600億円、期末保有偈金900億円に振り向ける。
連接売上高1兆円以上の実現に向けて、成長投資の柱は、既存店のスーパーアークス化の推進と新規出店、同じ志を持つ地域有力ローカルスーパーの参画の2つとする。ROE8%以上の実現に向けては、グループ間の収益格差の是正やDX推進による生産性向上、適正な在庫管理、積極的な株主還元などで達成する。



































