全日本食品(全日食チェーン、本社・東京都足立区)の子会社、スーパーエース(同・札幌市東区)は、2025年10月17日、「スーパーエース30条店」(同市同区北30条東8丁目1-2)をリニューアル、「アレスパ(ARSPA)30条店」に屋号を変更してオープンさせた。スーパーエースは、札幌市や石狩市、北広島市に7店舗を展開しているが、「アレスパ」の屋号を持つ店舗は2店舗目。(写真は、「スーパーエース30条店」から「アレスパ30条店」にリニューアルした店内)
「スーパーエース30条店」は、東8丁目篠路通(北光線)沿いにある2階建てショッピングセンター「ハッピー」の1階に入っている地域密着型スーパーマーケット。改装のため、2025年10月10日から16日まで7日間休業した。改装にあたり屋号を「アレスパ」に変更したのは、先行して2024年2月28日に、「スーパーエース美香保店」(札幌市東区)から「アレスパ美香保店」に変更した同店の業績が好調なため。MD(販売政策)を見直し、店内照明を明るくするなどしたことが、買い物客に受け入れられた。この成功事例を横展開する店舗として「30条店」を選んだ。
(写真は、冷凍ホルモンコーナー)
(写真は、「釧之助」コーナー)
「アレスパ30条店」は、従来よりも通路幅を広く取り、平台を多く配置、青果売り場から水産売り場が明るく見渡せるようにした。新たなMDとして16尺の冷蔵平型オープンケースを使った冷凍ホルモンコーナーを新設、釧路のマルサ笹谷商店の水産商品ブランド「釧之助」のコーナー(6尺冷蔵平型オープンケース)も新たに設けた。また、惣菜売り場では、インストア製造による本体価格399円均一の弁当・丼物を揃え、惣菜の種類も増やした。
(写真は、399円均一の弁当コーナー)
リニューアルオープン当日は、朝方に雨が降っていたため出足は鈍かったが、昼以降は、足元商圏から買い物客が順調に来店した。「アレスパ30条店」店長でスーパーエース商品部惣菜部門SV(スーパーバイザー)の工藤大輔課長は、「今回の屋号変更に伴うリニューアルで、生鮮食品や惣菜部門の構成比を上げ、改装前よりも店全体の売り上げを20%伸ばしたい」と話していた。なお、同店は、スーパーエース7店舗の中で売上高は1位だが、利益面が伴っていなかった。リニューアルによって、売り上げ、利益ともに一番店を目指す考えだ。近隣には、「イオン札幌元町店」「ラルズマート北35条店」「東光ストア美香保店」などがある。