北海道の「キヨスク」、いよいよ残り1店舗に

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 駅売店として国鉄時代から馴染みのあったJR駅の「キヨスク」が、北海道で残り1店舗になる。「キヨスク」を運営するJR北海道フレッシュキヨスク(本社・札幌市中央区)は、JR札幌駅構内の「キヨスク札幌ラッチ東店」を2025年8月31日(日)で閉店する。残り1店舗は、同じく駅構内の「キヨスク札幌ラッチ中店」となるが、こちらも消滅可能性が高い。(写真は、2025年8月31日に閉店する「キヨスク札幌ラッチ東店」)

「キヨスク」は、駅売店として1990年代のピーク時には道内で300店舗を超えていたが、徐々に減少し、JR北海道フレッシュキヨスクの前身の1社である旧北海道キヨスクが、「セブン-イレブン」のフランチャイズ展開を開始すると、「キヨスク」の閉店スピードも早まっていった。5年前には、札幌駅構内に5店舗、新函館北斗駅構内に2店舗、手稲駅、恵庭駅、新札幌駅、南千歳駅、北広島駅に各1店舗の12店舗に減っていた。

 こうした店舗も順次閉店、2025年2月16日に「新札幌店」が、駅高架の耐震補強化工事によって閉店すると、道内の「キヨスク」は、札幌駅構内の2店舗のみになっていた。そして、今回、「札幌ラッチ東店」が閉店することが決まった。JR北海道フレッシュキヨスクは、「札幌駅改修工事に支障することから閉店を決めた」とリリースしている。同店の閉店以降は、「札幌ラッチ中店」のみとなり、「キヨスク」が、北海道から消滅する可能性が一段と高まってきた。

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