ツルハ(本社・札幌市東区)は、2025年7月17日、芦別市南2条東1丁目5-2に「ツルハドラッグ芦別南店」をオープンさせた。食品スーパー「フードD」を札幌圏で展開する豊月(本社・苫小牧市)の旧本店に居抜き出店した。この日は、近隣から多くの買い物客が詰めかけ、駐車場は満車状態が続き、レジ待ち客が行列をつくるほど混雑した。(写真は、2025年7月17日にオープンした「ツルハドラッグ芦別南店」)
(写真は、追い山の出番を市流の山笠)
芦別市にルーツがある豊月は、菓子舗から1960年代に食品スーパーに転換、現在は、苫小牧市や千歳市、恵庭市、北広島市、札幌市、江別市に11店舗を展開している。「フードD365芦別本店」は、同社成長の出発点になったスーパーで、象徴的な意味合いから札幌圏に主体が移った後も営業を続けてきた。しかし、人口減少でバックヤードでのインストア製造が難しくなってきた上、不採算が拡大してきたことから、2023年3月31日で閉店した。
最初の店舗は、30数年前に火事で全焼しており、現在の店舗はその後、建て替えられたもの。豊月は、スーパー閉店後に賃貸物件として借り手を募集、多くの中からツルハと10年間の賃貸借契約を締結した。
芦別市内には、北部に「マックスバリュ」「DZマート」「ツルハドラッグ芦別店」「DCMニコット」の商業集積地があり、中央部には「ラルズマート」ある。今回、南部に「ツルハドラッグ芦別南店」がオープンしたことで上芦別町や西芦別町、野花南町などからの利便性が高める。「ツルハドラッグ芦別南店」では、医薬品や日用品、グロサリー食品、酒、精肉のほか、インストアベーカリーも展開する。
居抜きとはいえ、芦別市内に商業店舗がオープンするのは、2021年7月16日の「DZマート芦別店」以来。店内は、新しい什器や冷ケースで一新され、大勢のお客で熱気が満ちていた。奇しくも2025年7月19日(土)~20日(日)は、芦別健夏山笠が行われる。その熱気を先取りしたようなオープンだった。