老舗の「ごまそば八雲（やぐも）」を展開する にしりん（本社・札幌市中央区）は、JR札幌駅北口の複合型再開発ビル「さつきた8・1」（同市北区北8条西1丁目3）の1階に、2025年（令和7年）7月7日、「ごまそば八雲さつきた店」をオープンさせた。札幌市内7店舗目で、北広島市内の商業施設内店舗と合わせて、8店舗になった。
（写真は、令和7年7月7日にオープンした「ごまそば八雲さつきた店」）
今回オープンした「さつきた店」は、市街地再開発事業で誕生した複合ビル「さつきた8・1」の1階、吹き抜けのあるスペースに出店した。隣接店舗は、2025年6月4日にオープンした「スターバックスさつきた8・1店」で、飲食関連は、この2店舗のみ。スタバと八雲の珍しいコラボになった。
「ごまそば八雲」は、札幌市7店舗、北広島市1店舗を展開しており、商業施設内または地下鉄駅に近い立地に展開している。今回の「さつきた店」は、様相が異なり、複合型再開発ビル内に位置する。複合型再開発ビルはA棟、B棟で構成され、A棟は高さ175m、1～3階が商業、クリニック、劇場、4～48階は、全624室のマンション。B棟は、高さ50mのホテル。これまでの店舗と違って、商業施設を訪れる人や地下鉄駅コンコンコースを歩く人たちの立ち寄り型店舗とは言えない。
ただ、「札幌きたはち健診センター」、医療モール「さっぽろウェルネスステーション8・1」、「北八劇場」があって、上層階がマンションという立地は、他店舗にはない潜在力がある。出店に際して、内部でも慎重論があったようだが、新たな出店環境に挑戦する若手の決断が通ったという。出店期日は、予定より大幅に遅れたものの、奇しくも「7・7・7」にスタートを切った。
