音更裏街道で戦い挑むトライアル

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 河東郡音更町の木野大通(音更大通)は、両側に商業施設が林立する回廊の様相を呈している。メイン道路で繰り広げられる施設同士の競争、とりわけスーパーマーケットの客の奪い合いは、熾烈を極める。そんな表通りの戦いではなく、裏通りで奇襲を仕掛けるのがトライアルカンパニー(本社・福岡市東区)。(写真は、「トライアル音更店」の出店場所)

 トライアルカンパニーは、居抜きで2020年5月27日に「スーパーセンタートライアル帯広東店」(帯広市)をオープンさせ、2023年5月31日には「スーパーセンタートライアル幕別店」(中川郡幕別町)を新設オープンさせ、十勝での知名度も高まっている。その同社が、3店舗目として選んだのが音更町。音更町の人口は4万人を超え、町としては道内最大で、滝川市や網走市を超えている。

 十勝で出店余地があるのは音更町ということで、出店を決めたのは当然のことかもしれないが、トライアルカンパニーは、出店場所として表通りを避け、裏通りを選んだ。木野大通と並行して進む東側の木野東大通。木野大通の華やかな商業回廊と違って、この通りに華やかさはない。しかも選んだ場所(木野大通東10丁目6-33ほか)は、「マックスバリュ音更店」の裏出入り口の真向かい。やや離れた場所には、「ダイイチ音更店」の裏出口もある。

 スーパーの裏側に出店するのは、異例のように見えるが、実は先例があった。2023年6月7日にオープンさせた「トライアルスマート新発寒店」(札幌市手稲区)は、今回と同様、「マックスバリュ新発寒店」の裏にある。出店条件が音更町でも重なる。今回の店舗業態も売り場面積600坪級の「トライアルスマート」になる見通しだ。

 木野大通には「ハピオ」「マックスバリュ」「フクハラ」が店舗を構え、「ダイイチ」は、2店舗を展開する。表通りからいかに客を呼び込むかが、これまでのセオリーだったが、トライアルは、このセオリーを覆そうとする。音更裏街道の戦いは、年末に幕を開ける。トライアルのことだ、裏街道デュアル出店もあるかもしれない。

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