デロイト トーマツ グループ(本部・東京都千代田区)は、2025年9月、札幌・大通西4丁目の「4丁目プラザ」跡に建設された「札幌4丁目プレイス」13階に、グループ横断の産業振興・イノベーション支援拠点「札幌Social Innovation Hub」を開設する。(写真は、「札幌4丁目プレイス」)
このオフィスには、グループ法人5社が入居し、フロア面積は約930㎡。法人横断的に、半導体産業や関連分野の企業の成長を支援する「北海道半導体ビジネス室」を新設する。次世代半導体に対しての地域の中小企業や教育機関、研究機関が互いに協力して取り組み、地域全体の競争力・持続可能性を高めていく貢献をする。
また、GXや金融の最新の知見、情報をもとに、金融・資産運用特区を活用した、GX関連産業に向けた国内外の投資を呼び込む仕組みづくりや、地元企業のサプライチェーン整備を支援する。自治体や地元企業のほか、札幌圏や周辺自治体への進出を検討している企業に対して、グループのコンサルタントやアナリスト、エンジニア、データサイエンティスト、サイバーセキュリティの専門家などが連携して、財務や資金面、技術支援などのコンサルティングを行う。
交流拠点として、スタートアップやベンチャー企業、企業経営者、自治体職員が、デロイト トーマツのアドバイザーや専門家と日常的に交流・情報交換ができる「イノベーションルーム」も設置する。新規事業創出や各分野の変革を支援するほか、スタートアップ、ベンチャーのプレゼンテーションイベント、大企業とのマッチングイベントなとも開催する予定。
グループ法人のうち、デロイト トーマツ テレワークセンター(本社・福島県いわき市)は、道内初拠点として企業の間接業務を請け負うビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)サービスを提供する。デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社(本社・東京都千代田区)は、企業の経理、財務やサステナビリティ、内部統制などの安定化、変革、運用の支援に取り組む。2社で2025年度末までに、約70人の地元人材を採用する。