経済産業省は2013年度「クールジャパンの芽の発掘・連携促進事業」の一環として13日、札幌市内のSTVホールで「クールジャパン・マッチンググランプリ北海道大会」を開催した。この事業は全国各地のクールジャパンの芽である地域産品や食、コンテンツ、ものづくり、観光を活用して新たな産業を創出、成長させていくことを目的にした異業種とのビジネスマッチングで北海道大会のグランプリ2社・団体が10月に東京で行われる全国大会に参加できる。(写真はSTVホールで行われた北海道大会でプレゼンテーションする参加企業の担当者)
クールジャパンとは、自動車や家電、電子機器といった従来型産業に加えて衣食住やアニメ、ドラマ、音楽などのコンテンツをはじめ日本の文化やライフスタイルの魅力を付加価値に変えて新興国等の旺盛な海外需要を獲得、日本の経済成長に繋げていくのが狙い。
経産省は全国各地でこうした芽を育てるためのビジネスマッチングを展開、海外で大きく稼ぐための異業種連携コンソーシアムの形成を目指している。
13日に行われた北海道大会には、北海道ニセコ地区の魅力を発信し海外から観光客や投資を呼び込む事業を行っている「HOKKAIDO TRACKS DEVELOPMENT」や東南アジアでスイーツ文化の構築と北海道スイーツのブランド化を目指している「Flanders」など既に海外でビジネス展開している企業・団体やこれから海外に乗り出していこうとするところなど合わせて16社・団体が参加。各担当者がそれぞれの戦略を5分間でプレゼンテーションするとともに聴講者などとのビジネスマッチングを実施した。
審査員らによって選ばれたグランプリは「NPO法人札幌ビズカフェ」と「国際物流を通じた道産品輸出促進研究会」の2団体。札幌ビズカフェは、百年後の北海道の為に創造性をコアファクターとした北海道発信のビジネスに取り組むクリエイティブ北海道のミッションとして海外ビジネスの拠点づくりを提案、道産品輸出促進研究会は、北海道国際輸送プラットホーム構築事業について提案した。
2団体は、10月に東京で実施される全国大会に出場する。