大和ハウス工業(本社・大阪市北区)が、旭川平和通買物公園に面した商業ビル、旧エクス跡地に建設していた市内初のタワーマンション「プレミスト旭川ザ・タワー」が、2025年1月15日に竣工、同年2月27日に、メディア向けに内部公開された。成約率は80%で、想定よりも早いペースで販売が進んでいるという。最上階の1戸(156・45㎡=47・32坪)は、成約したものの解約となり、現在は、2億5000万円で再販売中。同年3月1日から契約者の入居が始まる。(写真は、2025年3月1日から入居が始まる「プレミスト旭川ザ・タワー」)
「プレミスト旭川ザ・タワー」は、JR旭川駅から徒歩4分、旭川空港から約40分の距離にある。敷地面積約647坪(2138・24㎡)、建築面積約524坪(1729・45㎡)、鉄筋コンクリート造、地下1階、地上25階(一部鉄骨造)、高さは約90mで、旭川市内では最高層マンション。
1戸の専有面積は1LDK14・96坪(49・38㎡)から4LDK47・40坪(156・45㎡)の全27タイプ、151室。販売価格は、3490万円から最上階南東角部屋の2億5000万円。1億円超えは、22階の1室と23、24、25階の13戸。2025年2月27日現在で、1億円超えは8戸が成約している。最高価格3億5000万円だった1戸は、一旦成約したもののが解約となったため、1億円下げて再販売中。
(写真は、最上階2億5000万円の1戸)
同社は、同年2月28日から第7期(最終期)の販売を開始、現地を見たいというニーズに応えるため、家具、家電付きの建物内モデルルームを同年3月15日から設置する。契約者の居住エリアは、旭川市とその近郊が約50%、札幌市とその近郊が約12%、東京を中心とした道外が約37%、海外が1%。年齢層は50歳以上が約60%を占め、職種は、会社経営者、自営業が約40%、現在の居住形態は、戸建て住宅が約50%となっている。
利用用途は、実際に住む割合が約60%、セカンドハウス利用は約30%、投資用が約10%。大和ハウス工業北海道支店マンション営業所の渡邊啓介販売事務所長は、「シニアの会社経営者がメインターゲットになっている。投資用は10%あるが、既に賃貸に出ているマンションもある。2LDKで15万円~20万円で、駅前にマンションがなかったため、賃貸需要は、札幌よりも強いのではないか」と話している。
(写真は、建物内モデルルーム)
(写真は、2階「オーナーズラウンジ」)
最上階の4戸のうち、北西角と南西角の2戸は成約済み。4戸ともにトイレ、シャワールーム、風呂、洗面台が2ヵ所設置されており、ゲストルームとして使える部屋もある。共用部には、旭川家具のテーブルと椅子を揃えた18階の「スカイビューラウンジ」(1時間1000円)、テレワークや商談スペースにも利用可能なブースを設けた2階の「オーナーズラウンジ」(無料)、1泊2000円で宿泊できる2階の「ゲストルーム」2部屋も用意されている。1階と2階には、飲食店やクリニックが秋頃に入る予定。地下1階には、トランクルームと自転車置き場がある。建物内の立体駐車場は、76台収容。
「プレミスト旭川ザ・タワー」は、旭川市内で初の「ZEH-M Oriented」認証(外壁などの断熱性能などを向上させ、高効率な設備システムなどを導入、年間1次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した住宅)を取得、建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」による第三者認証の最高等級も取得している。