サッポロビール(本社・東京都渋谷区)は、2025年にビール類販売を2024年比98%、RTD(レディ・トゥー・ドリンク=栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料、ノンアルコールRTDテイスト飲料含む)販売を同比108%と計画している。市場全体予測は、ビール類94%、RTD102%弱になっており、サッポロビールは、いずれも市場を上回る販売を予定している。(写真は、2025年販売計画を発表する森本光俊・サッポロビール北海道本社代表兼北海道本部長)
2024年は、ビール類の中でもビールが好調だった。「黒ラベル」は全容器計で前年比109%、「エビスビール」は102%、北海道限定「サッポロ クラシック」は過去最高の売り上げを確保、「サッポロラガー瓶」(通称・赤星)も、ここ数年二桁成長を続けており、2024年は、前年比121%になった。この結果、ビールは107%となり、市場全体の105%弱より2ポイント上回る伸びになった。発泡酒や新ジャンルを含めたビール類計では100%となり、こちらも市場全体の97%強を上回った。
2024年のRTDは、「濃いめのレモンサワー」「濃いめのグレープフルーツサワー」といった濃いめブランドや「男梅サワー」、ノンアルコールのRTD(濃い搾りブランド)が好調で、前年比107%、4期連続で過去最高の売上高を達成した。ノンアルの濃い搾りブランドは、計画比192%と好調に推移した。
2025年は、ビール類のうち、ビールについて総容器で前年比104%と、市場全体の100%を上回る伸びを見込む。ビール類計では98%で、こちらも市場全体の94%強よりも高い伸びを目指す。森本光俊・サッポロビール北海道本社代表兼北海道本部長は、「市場より大きく伸ばすストレッチな計画(背伸びをしないと届かない高い目標)になっている」と話した。また、RTDは、飲食店向けに販売してきた「サッポロサワー氷彩1984」を一般向けにも販売、全体では、前年比108%と、市場全体の102%弱を大きく上回って伸ばす計画。