ホクレン商事(本社・札幌市北区)は、低価格スーパー「ロピア屯田店」の進出から2ヵ月が経過したことから、近隣にある「ホクレンショップFoodFarm屯田8条店」(札幌市北区屯田8条10丁目6-1)をリニューアルする。「ロピア」との違いを鮮明に打ち出して、地域の買い物客に、今以上に選ばれる店舗に進化させる。2025年2月中旬から約1ヵ月休業して、同年3月中旬に、リニューアルオープンする。(写真は、「ホクレンショップFoodFarm屯田8条店」)
「ホクレンショップFoodFarm屯田8条店」は、2008年3月にオープン、今年で満17年のスーパーマーケット(SM)。売り場面積は約500坪。「イトーヨーカドー屯田店」が営業していた頃から、同じ商圏内で共存してきた。コロナ禍が始まった2020年2月頃から、周辺人口の増加も相まって、店舗売り上げは、右肩上がりを続けている。
2024年7月28日に、ヨーカドー屯田店の閉店以降は、ヨーカドーの顧客が流入して、前年同月比125%程度の伸びを継続してきた。「ロピア屯田店」が、2024年11月23日にオープンして以降、12月は同112%の伸びとなり、直近の2025年1月半ば現在でも、同108%程度を維持している。「ヨーカドー閉店後に来ていただいたお客さまの半分程度は、『ロピア』出店以降も継続して来ていただけている」(ホクレン商事関係者)。
ホクレン商事は、2024年2月に、店舗リニューアルを行う予定だったが、ヨーカドー屯田店の閉店とロピアの出店が明らかになったため、急遽中止した経緯がある。今回は、「ロピア」の商法を一定程度理解できたことを踏まえ、SMとして強みを磨くことにした。具体的には、生鮮と惣菜、冷凍食品の強化で、内装や照明、冷凍・冷蔵ケースの全面取り換えも行う。「ロピア」は、品揃えを絞った大容量、低価格の訴求を行っており、ホクレン商事は、品揃えや鮮度といった、SMの特性を訴求する展開を深堀りする。
投資額は約3億円。リニューアルに伴って、電子棚札も導入する。同社がFC(フランチャイズ)展開している「シャトレーゼ」の売り場も改装する。リニューアルによって、店舗売上高を年間20億円から25億円に引き上げる予定。