さっぽろ雪まつり会場でカレーパンのギネス世界記録に挑戦、協同組合ネット北海道が1万個販売目指す

社会・文化

 北海道の16協同組合と関係機関で組織する協同組合ネット北海道は2025年1月17日、協同組合間連携の一環として、カレーパンのギネス世界記録に挑戦すると発表した。2025年2月8日(土)に「さっぽろ雪まつり」会場で、北海道の食材を使ったカレーパンを販売、8時間で1万個を目指す。アンバサダーは、滝谷美夢さんが務める。(写真は、カレーパンのギネス世界記録挑戦会見)

 きっかけは、JA北海道中央会職員の「北海道の食材をふんだんに使ったカレーパンを開発して、ギネスに挑戦してみたい」というひと言だった。折しも、2025年は、国連が定めた国際協同組合年であることから、北海道の農業協同組合や漁業協同組合、生活協同組合などで組織する協同組合ネット北海道が、協同組合間連携を深める契機にもなるとして、この職員の提案を実現することにした。

 2024年9月からプロジェクトが始まり、3ヵ月かけて下國伸シェフがレシピを考案、コープさっぽろの関係会社、コープフーズが、製造を担当する。用意するのは、「北海道まるごとカレーパン コク旨ビーフ」と「北海道まるごとカレーパン 贅沢スモークホタテ」の2種類。「コク旨ビーフ」は、炭火風味で生姜、ニンニクの焼肉タレの要素をかけ合わせて仕上げた。「贅沢スモークホタテ」は、ホタテを燻製風味調味液につけて香りを移して仕上げた。

 下國シェフによると、「『コク旨ビーフ』は、寒空の中で焼肉屋に入った感覚を味わえ、『贅沢スモークホタテ』は、海や磯の香りが感じられ、暖炉の薪の音がパチパチと聞こえるような感覚が味わえる」と話している。協同組合ネット北海道の樽井功代表役員(JA北海道中央会会長)は、「北海道の食材をふんだんに使ったカレーパンをシンボルに、協同組合が連携して、世界に挑戦することは意義深い。皆さんの力を借りながら、1万個の販売に挑戦したい」と語った。
 コープさっぽろ鈴木裕子常務理事は、「小麦粉からホタテ、牛肉やジャガイモ、ニンジン、玉ねぎなどの野菜、さらに揚げる米油も北海道産の手作り感にこだわった。ギネス挑戦後には、コープさっぽろの店舗でも販売を計画している」と話した。
 
 ギネス挑戦は、大通8丁目会場で11時から19時までの8時間。2種類を500円(税込み)でセット販売、1人5セットまで購入できる。コープフーズの工場で一度軽く揚げたものを現地で最終的に揚げ、あつあつの状態で販売する。販売には、各協同組合から計20人ほどが当たり、ギネス登録員4人が、実際に販売しているかどうかをチェックする。なお、8時間カレー販売のギネス記録は、「パンのトラ」(愛知県)が、2023年5月20日に達成した8340個。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER