JR札幌駅北口に近い「ホテルサンルート札幌」(札幌市北区北7条西1丁目1-22)が、2025年2月28日で営業を終了することに伴い、土地建物を所有する大手ゼネコンの西松建設(本社・東京都港区)は、跡地開発を進めるもようだ。(写真は、西松建設が建物を所有している「ホテルサンルート札幌」)
「ホテルサンルート札幌」は現在、相鉄ホテルマネジメント(本社・横浜市西区)が運営している。元々は、JTBと第一ホテルの合弁会社、ホテルサンルートが運営していたが、2014年9月に、同社は、相鉄ホールディングス(同・同)傘下企業になり、2017年10月から相鉄ホテルマネジメントの運営に切り替わった。開業は、1984年。建物は、「ホテルサンルート札幌」やスイミングスクール、フィットネスクラブとマンションが一体化した複合ビルで、地下2階、地上14階建て。
土地建物は、丸増(本社・東京都千代田区)が所有していたが、洋伸興産や札幌丸増などを経て、10年ほど前にトウダ興産(札幌市中央区)が所有、その後、2019年8月に西松建設が取得した。
相鉄ホテルマネジメントは、2021年3月に「ホテルサンルートニュー札幌」(札幌市中央区)と「ホテルサンルート室蘭」(室蘭市)の加盟契約終了で閉館(それぞれ別のホテル事業者がホテル名を変更して運営)しており、「ホテルサンルート札幌」は、道内唯一の「ホテルサンルート」だった。今回、相鉄ホテルマネジメントは、2025年2月28日での閉館を決めたことによって、築40年の建物は解体され、西松建設は、跡地開発を進めるもようだ。
近隣では、マンション・商業・ホテルなどの市街地再開発複合ビル「さつきた8・1」が2024年4月に竣工、旧札幌総合卸センター跡地(東区北6条東2丁目)では、マンション、ホテル、病院が間もなく竣工するなど、建て替えが進んでいる。