北方ジャーナル2月号発売! 本誌独占「旭川少女凍死事件の深層─元校長が証言 “私が広瀬爽彩さんと過ごした3カ月”」

マスコミ

「北方ジャーナル」2025年2月号が、きょう13日から店頭に並んだ。今月のトップは、旭川少女凍死事件の深層──元校長が証言 “私が広瀬爽彩さんと過ごした3カ月”」。2021年3月下旬、旭川市内の公園で凍死体で見つかった広瀬爽彩さん(当時中学2年生・14歳)。その亡くなり方の凄惨さも相まって、この事件は全国的に注目され、旭川市による2回にわたる調査の結果、「いじめが自殺の主因」とされたことは周知の通りだ。だが広瀬さんが入学した中学校の当時の校長・金子圭一氏(65)は、「事実に反する」として再調査の結果に憤りを隠さない。1年生の夏休みを前に起きた入水騒動、入院、そして転校──。わずか3ヵ月の間に彼女の身にいったい何があったのか。教育現場のトップだった金子元校長が取材に応じ、当時の様子を赤裸々に語った。(画像は、北方ジャーナル2月号の表紙)

 こちらの動きにも注目だ。江差看護・自殺訴訟が仰天の事態を迎えている。表面化からまもなく丸4年が過ぎる、公立看護学院のパワーハラスメント問題。第三者調査の対象となった事案の多くでハラスメント被害が認められた中、最悪の被害といえる在学生の自殺事案が驚きの展開を迎えた。自殺とパワハラとの因果関係を認めようとしない北海道が、この期に及びパワハラの事実そのものを否定し始めたのだ。一昨年春に公表された調査報告や担当課・知事の謝罪は、いったい何だったのか──。

 高レベル放射性廃棄物、いわゆる“核のゴミ”の地層処分は、壮大な虚構ではないのか。後志管内の寿都町と神恵内村で2020年から行なわれてきた最終処分地選定に向けた「文献調査」の報告書について、NUMO(原子力発電環境整備機構)による説明会が道内各地で開かれている。道民の疑問に対し、文書の質問は受け付けるが口頭でのやり取りはせず、「詳細は概要調査でチェックする」と繰り返す。経済産業省の担当課長は法律を盾に「地層処分が唯一の方法」と豪語する。そこには道民の懸念について丁寧に対応する姿勢は窺えない。「概要調査」に向けたセレモニーの色彩が濃い説明会の実態、破綻した核燃料サイクル政策の現状、地質研究者の声、住民投票の行方などを探った。

 2018年の夏に起きた出来事が8年越しの問題となり、法廷での争いは最高裁に持ち込まれた。自治体の要請でヒグマを駆除して罪に問われたハンターは、今も銃を差し押さえられたまま。地元公安委を相手どった訴えで、昨年の逆転敗訴判決を不服として最高裁に同判決の破棄を求めたところだ。駆除の現場への波紋は大きく、北海道が音頭を取った意見交換会では「ハンターだけの問題ではない」と訴える声が。問題解決までに今後どのぐらいの時間が費やされることになるのか、関係者たちには知る由もない。

 今月の「シリーズ・住宅不動産情報」では、変わりゆく札幌の電車通(南1条通)の街並みにスポットを当てる。札幌市中央区の南1条通の西4丁目から西15丁目付近までの通称「電車通」。片側1車線の中央を走る市電が街並みに溶け込み、都心部の情緒を醸し出している。そんな電車通の街並みが変化の渦中にある。既存のオフィスビルが相次いで解体工事に入っており、跡地にはマンションやホテルの建設が計画されている。電車通の変わりゆく現場をレポートする。

 このほか北海道の放牧酪農のリーダー的存在で昨年11月に59歳の若さで逝去した、十勝管内足寄町の吉川友二さんの追悼レポート、防災と交流の一大拠点である市役所新庁舎をオープンさせた石垣雅敏根室市長のインタビューもおすすめ。道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル2月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下にある同誌のバナーをクリック。

※2月号主要コンテンツ
【報道】
■旭川 少女凍死事件の深層③──元校長が証言「広瀬爽彩さんがさまよい続けた3カ月」
■告発・絶望の学府㉟──江差・自殺訴訟で道庁が「パワハラなかった」の仰天主張
■狩人、銃を奪われる⑪──「高裁判決は違憲」ヒグマ駆除めぐる裁判、最高裁へ
■“核のゴミ”で綻び始めた壮大な虚構。概要調査に向けNUMOが道内で続けるセレモニー
■再エネ事業問題に揺れる仁木町で佐藤町長が出馬表明。対立候補擁立を模索する住民団体

【ニュース】
■札幌地検・新トップに安藤検事正。 国民からの信頼「失うのは一瞬」
■全可視化・弁護人同席「早急に」。黙秘権侵害訴訟で賠償命令確定
■雪像だけではない。雪まつり期間の札幌おすすめまち歩きを紹介
■新幹線の「要対策土搬入」丸3年で手稲星置地区の住民が抗議行動
■余市の学習会で語られた風車被害。寿都へ移住した女性が覚えた不調

【シリーズ・住宅不動産情報】(26)──変わりゆく札幌の電車通の街並み
■大和ハウスのマンション計画が続々。興和地所は旧「中殿ホテル」解体へ

【環境】──北海道風力発電問題ネットワーク代表・佐々木邦夫さんに訊く(後篇)
■いま、北海道に押し寄せている風力発電の現状とリスクとは

【2025 道東・根室特集】
■石垣雅敏市長に訊く──「市民を守り市民が集う新庁舎は防災と交流の一大拠点」
■元島民・角鹿泰司さんに訊く──「消えていない日露交渉の種、若い世代に託す返還運動」
■大地みらい信用金庫・伊藤哲也理事長に訊く「根釧の企業が持つ底力を信じ地域を元気に」

【医療】──「さっぽろ麻生乳腺甲状腺クリニック」の亀田博理事長に訊く
■早期発見なら怖くない乳がん、新薬の登場でトリプルネガティブにも朗報

【ビジネスレポート】──百年の大計で社会課題を解決する事業創造施設
■札幌の桑園に誕生したオープンイノベーション拠点「エア・ウォーターの森」

【ビジネスレポート】──網走ビール、生産能力3倍に
■12月に大増産体制を確立し全国からの受注増による品薄解消へ

【文化】──ゲーム同人誌などで活躍し急逝した荒木聡さんを偲ぶ
■ゲームとアニメの仲を取り持った異才の図録集を小樽文學舎が発行

【長期連載】
●ルポ「ひきこもり」(113)──道内で進む支援拠点づくり「当事者や家族が繋がる場所を」
●戦争遺産をめぐる旅(110)──大型掩体壕など屈指の遺構が今なお残る宇佐海軍航空隊跡

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