運営会社の自己破産で店舗運営を休止していた北海道の「業務スーパー」7店舗のうち、3店舗が、2025年春から営業を再開する。別の運営会社が、店舗を承継するもので、休止から10ヵ月余りを経て、地域の買い物需要に応えられるようになる。写真は、「業務スーパー滝川店」)
2023年8月から営業休止になっていた「業務スーパー」は、「すすきの狸小路店」(札幌市中央区)、「苫小牧店」(苫小牧市)、「旭神店」(旭川市)、「岩見沢店」(岩見沢市)、「苫小牧東店」(苫小牧市)、「滝川店」(滝川市)、「室蘭店」(室蘭市)の7店舗。神戸物産(本社・兵庫県加古川市)のフランチャイジー(加盟社)であるケヒコ(同・横浜市神奈川区)が運営していたが、同社は、放漫経営により自己破産、2024年8月から全7店舗が休業している。
いずれの店舗も、看板などが掲げられたままの状態で、別のフランチャイジーによる店舗承継が待たれていた。今回、7店舗のうち、「すすきの狸小路店」と「滝川店」、「室蘭店」について、良知経営(本社・川崎市宮前区、旧パスポート)が引き継ぐことになった。良知経営は、関東圏を中心に約70店舗の「業務スーパー」を展開しており、北海道では「伏古店」(札幌市東区)、「新発寒店」(同市手稲区)、「苫小牧西店」(苫小牧市)、「静内店」(日高郡新ひだか町)の4店舗を展開している。3店舗の承継によって、良知経営は、道内で「業務スーパー」7店舗の運営を行うことになる。
道内の「業務スーパー」は現在、31店舗。運営しているのは、G-7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)が18店舗、良知経営と三ッ輪商会(同・釧路市)が各4店舗、三和物産(同・青森県青森市)が3店舗、カワサキ(同・茨城県水戸市)が2店舗という内訳になっている。