洋菓子のきのとや(札幌市白石区)は31日、東札幌にある白石店を「白石本店」としてリニューアルオープンした。同店は、30年前に創業した同社の本店の位置付けだがこれまでは賃借していたため本店の名称を使っていなかった。今回、土地建物を取得して自社物件とし躯体を残して内外装を一新した。同社は、リニューアルと30周年を記念してバームクーヘンを白石本店限定で販売する。(写真左はリニューアルした白石本店前で喜びの長沼昭夫社長。写真右は白石本店限定の30周年記念のバームクーヘン)
リニューアルした本店は、店舗面積が約110坪で従来の2倍の広さ。ケーキ工房やバームクーヘン工房では、パティシエが実際に作っている場面をガラス越しに見ることができる。また、カフェも併設した。
長沼昭夫社長は、「洋菓子の専門店としてこれだけの広さを構えているところはないのではないか」と語った。
従来の白石店は、白を基調にしたタイル張りの店舗だったが、同様のタイルが調達できないことがあって、「思い切ってイメージを転換しようとチョコレート色に近いレンガ調の赤にした」(長沼社長)という。以前の白はシャープさを醸し出していたが、今度の赤では温かいイメージを意図した。
同店は、30年前に喫茶店としてスタートした創業店舗。これまでは白石店の名称で運営してきたが、「本店を持つのが長年の夢だった」(長沼社長)ことから、賃借物件だったものを買い取り、リニューアルを機に文字通り本店として機能させていく。