コープさっぽろ(本部・札幌西区)は、2025年新年の営業開始を全店1月3日(金)からにする。これまでは、2日から営業していたが、職員の働き方改革の一環として元日と2日を全店休業、就労環境を改善することにした。道内の他の大手スーパーチェーンが、同様の営業体制を取るかどうか注目される。(写真は、コープさっぽろ本部)
コープさっぽろは、1998年の経営破綻後、収益機会の拡大を図る目的で、2001年から元日営業を開始した。それから20年後の2021年からは元日を休み、2日からの営業に切り替えた。2日から営業していた店舗は、2023年が81店舗、2024年は77店舗あったが、2025年からは、全108店舗の営業開始を3日からに切り替える。
大見英明理事長は、「正月の休みを増やすことで職員が家族と過ごす機会を増やし、心身のリフレッシュを図るのが目的」と話している。コープさっぽろによると、2日の営業による売り上げは3億円弱。従業員の割増賃金などによって儲けは薄く、休みを1日多くしても全体収益には影響がないとしている。「20年以上前には、元日と2日を休んでいた時代もあった。人口減少や高齢化率も高くなっているので、スーパー業界の先陣を切って3日営業開始に踏み切る」(大見理事長)。
道内スーパーの2024年実績を見ると、アークス(本社・札幌市中央区)グループのラルズ(同・同)が2日から、東光ストア(同・同市豊平区)が元日から、道北アークス(同・旭川市)は3日から営業を開始。イオン北海道(同・同市白石区)は、GMS(総合スーパー)の元日初売りがあるため、SM(スーパーマーケット)、DS(ディスカウントストア)を含めて元日から営業している。北雄ラッキー(同・同市手稲区)やホクノー(同・同市厚別区)、ホクレン商事(同・同市北区)は、3日からの営業だった。