和洋菓子・パン製造販売のもりもと(本社・千歳市)は、道外に向けた新ブランド「北海道ヌーボー」の展開を、新宿タカシマヤ(東京都渋谷区)の北海道物産展で開始した。「もりもと」の名前を使わず、同社が製造している旬の商品を集めて、北海道の魅力を訴求するのが狙い。全国各地で開催される北海道物産展で、「北海道ヌーボー」の浸透を図る。
(写真は、新宿タカシマヤの大北海道展に出展している「北海道ヌーボー」のPOPUPショップと「どら焼きヌーボー」の実演販売=もりもと提供)
もりもとは、全国で行われている北海道物産展に欠かさず出店してきた。これまでは、北海道と同じ「もりもと」のブランド名で展開してきたが、四季を通じた北海道の食材や風景の魅力を伝えようと、新ブランド「北海道ヌーボー」を立ち上げた。もりもとが、2021年から始めている、「スイーツ×アート」の取り組みでコラボしている陶芸家・中村裕氏の協力を得て、ロゴマークや四季に応じたPOPUPショップの色合いを考案、北海道の価値訴求を強めた。
「北海道ヌーボー」では、もりもとが製造販売している商品の中から、それぞれの季節に応じた旬の商品をピックアップ、ヌーボーの名前の通り、初物の北海道食材をふんだんに使った展開を図る。その第1弾が、新宿タカシマヤで2024年10月23日から同月29日(火)まで開催されている大北海道展への出店。ここでは、河西郡芽室町の小豆農家、辻野俊弘さんの畑で収穫した新物の「えりも小豆」を使った「どら焼きヌーボー」を並べ、ブースでは、もりもとの和菓子職人による限定500個の実演販売も行っている。
もりもとでは、今後各地で行われる北海道物産展で、季節に応じた「北海道ヌーボー」の展開を図り、スイーツを通じた北海道の四季の魅力を発信していく。「北海道ヌーボー」の特設サイトも設け、北海道の映像や写真、生産者と産地の物語などのコンテンツを楽しめるようにしている。