札幌の今、解体ノート2024年版⑬東区北9条東1丁目旧「札米ビル」

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 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2024年13回目は、東区北9条東1丁目の旧「札米ビル」。(写真は、解体工事が始まった旧「札米ビル」)

 北10条通と東2丁目通の交差点の西南角地にある旧札米ビルは、1階に「おむすびきゅうさん」があることで知られていた。このおむすび店は、創業100年の老舗米屋、札米が手掛ける店舗としても人気があったが、2024年9月14日で閉店。場所を中央区北11条西1丁目に移し、店舗名を「米屋札兵衛」に変更して、同年10月7日から営業している。

 札米ビルは、1977年10月に新築され、1992年8月に増築された4階建ての建物。事務所、倉庫として使用されてきたが、2024年6月に、土地建物(約340坪の土地は個人所有、建物は札米所有)をマンションデベロッパーのタカラレーベン(本社・東京都千代田区)が取得した。解体工事は、同社が注目主になって、同年10月1日から始まっている。解体業者は、本間解体工業(同・札幌市西区)、工期は同年12月7日まで。

 タカラレーベンは、土屋ホーム(本社・札幌市北区)と共同で、札幌市豊平区月寒中央通10丁目のパチンコパーラー大王跡地で169戸の「レーベン福住LEGEND ARKS」を着工しており、2025年9月に竣工予定。旧札米ビル跡地は、それに続くマンション候補地となりそうだ。

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