「キングムー」の歴史を承継した「ランドーホテル札幌ヘリテージ」、日本エスコン2026年7月開業

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 日本エスコン(東京本社・東京都港区、大阪本社・大阪市中央区)は、札幌ススキノのダンスクラブ「キングムー」跡地に建設中のホテル名を「ランドーホテル札幌ヘリテージ」に決定した。「キングムー」の内装の一部を再利用するなど、土地の歴史をデザインコンセプトに採用する。(画像は、外観完成予想図)
(写真は、レセプション完成予想図)

 同社が建設中のホテルの立地場所(南7条西4丁目424番10)は、ススキノでもよりディープなスポットとして知られ、以前は、ビジネスホテルなどの立地が少なかった。今回のホテル建設によって、この界隈のイメージは大きく変わる。ホテルコンセプトは、「SUSUKINO-MIX」。ホテルの立地場所にちなんで3つの時代に分け、それぞれを象徴する意匠を混ぜ合わせて空間を演出する。

 最大の演出は、ディープなススキノの代表格だった「キングムー」の存在を投影した時代。外観をキングムーを彷彿させる岩肌のような塗装にし、重厚感と存在感を醸し出す。共用部には、「キングムー」で実際に使われていた内装の一部を再利用、歴史を継承する。

 2つ目の時代は、札幌黎明期の「和モダン」。共用部に予定している「ウォームカフェラウンジ」には、暖炉や局面天井、格子窓を配して札幌の黎明期の空間とする。3つ目の時代は、札幌開拓期の「大自然」。開拓期の木材やタイルなどの天然素材を取り入れて、温かみのある空間を生み出す。

 客室は125室。4~5人の団体客が快適に宿泊できるゆとりある客室で、長期滞在を目的としたインバウンドや国内グループ客が利用しやすいように、全客室に広々としたユニットバスやキッチン、洗濯機を設置する。最上階には、広さ約30坪(100㎡)超のプレミアムルーム3室を計画、家具や設備をハイグレードな仕様にする。

 敷地面積は約443坪(1463・09㎡)、鉄筋コンクリート造、地上14階、延べ床面積約2728坪(9004・49㎡)。客室面積は約8坪(約28㎡)~約30坪(約108㎡)。運営はSatisfill(本社・福岡市中央区)、開業予定は2026年7月。

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