十勝地区3店舗目のディスカウントストア、「ザ・ビッグエクスプレス西陵店」オープン

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)は2024年9月27日、ディスカウントストア(DS)「ザ・ビッグ」業態の十勝地区3店舗目となる「ザ・ビッグエクスプレス西陵店」(帯広市西18条南2丁目5-17)をオープンさせた。この店舗もSM(スーパーマーケット)業態である「マックスバリュ」からの転換。消費者の低価格志向の受け皿となる店舗を目指す。(写真は、2024年9月27日に転換オープンした「ザ・ビッグエクスプレス西陵店」)

 イオン北海道は、十勝地区で展開している、SMをDSに転換する戦略的再配置を進めている。2024年7月19日に「ザ・ビッグイーストモール店」、同年8月30日に「ザ・ビッグエクスプレス春駒通店」を「マックスバリュ」から転換オープンさせており、今回は3店舗目となる。「エクスプレス」の屋号は、店舗面積が比較的小さい店舗に付けているもので、「イーストモール店」が約775坪(約2560㎡)であるのに対して、「春駒通店」と今回の「西陵店」はいずれも約393坪(約1300㎡)。

「西陵店」では、「ザ・ビッグ」業態のMD(販売政策)を導入して品揃え、地域商材も一部取り入れた。「マックスバリュ」の時と比べて、商品数は約7割に絞り込んでいるが、低価格をアピールして、客数は1・5倍を想定している。セミセルフレジ、完全セルフレジを増設した。

 中田真樹店長は、「大きなサイズのコンビニエンスストアとして日常的な買い物に利用してもらいたい」と話した。店内の出入り口は、以前の2ヵ所から1ヵ所にした。「エクスプレス」では、出入り口を1ヵ所にしたワンウェイが、売り上げ増に結びつくという。

 十勝地区の「ザ・ビッグ」転換は、第一段階としてこれで終了、1年ほどかけて店舗状況を確認したうえで、残る「マックスバリュ」店舗からの転換可能性を探る。イオン北海道執行役員営業本部の坂東聡DS事業部長は、「十勝地区に『ザ・ビッグ』が進出して2ヵ月経過したが、地域の人たちに受け入れられていることを実感している。売り上げも予定通り進んでいる。売価については、地域で最安値を徹底しており、低価格と鮮度を追求して買い物客の信頼に応えていきたい」と話していた。

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