北海道信用金庫が木造平屋建て店舗、移転新築「清田支店」に初採用

金融

 北海道信用金庫(本店・札幌市中央区)は、「清田支店」(同市清田区清田5条2丁目34-11)を移転新築、2024年9月24日にオープンさせた。新店舗は、木造平屋建てを採用、環境に配慮するとともに建設コストも低減させた。同金庫では、予定されている「北都支店」(同市白石区)の建て替えも木造で行う予定。(写真は、2024年9月24日に行われた「北海道信用金庫清田支店」の新築移転セレモニー)

「北海道信用金庫清田支店」は、「札幌信用金庫清田支店」として1979年9月25日に開設、1983年8月に移転したが、開店から40年が経過して老朽化が進んでいたほか、駐車スペースが3台分しかなく利便性が悪かった。このため、隣接地のガソリンスタンド跡地(約203坪=697・01㎡)を取得、新店舗建設を進めてきた。

(写真は、無柱の店舗内)

 新しい「清田支店」は、これまで同金庫が支店建設の際に採用してきた鉄骨造、2階建てのスタイルから初めて木造平屋建てに変更した。住友林業(本社・東京都千代田区)のLVL(単板積層材)を使用、鉄骨造並みの耐久性、耐震性、耐火性を持たせた。支店の外観は、木目が印象的で、建物内部は無柱のため、スペースを有効活用できるようになっている。延べ床面積約81坪(268・27㎡)。天井高は、これまで2・8mが一般的だったが、3mにして開放感を持たせた。

 応接室には、窓を設置できなかったため、天井に青空のような自然な光が出るLEDの青空照明「misora」(三菱電機製)を採用した。「misora」は、ATMコーナーや店舗入り口の天井にも採用している。同金庫では、既に数店舗に「misora」を導入しているが、金融機関でこの照明を使用しているのは同金庫だけ。入り口の床には、札幌軟石風のタイルを使用、清田の地域性も持たせた。

(写真は、北海道信用金庫「清田支店」の外観)

 同金庫の佐藤信明理事長は、「全店舗の帳票類を保管するセンター『Yoccos銭函』(小樽市)を今春稼働させたことで、支店の書庫などが不要となり、省スペースが可能になった。『清田支店』は、今後の支店建て替えのモデルケースになる」と話した。「清田支店」は、住宅街にある支店で個人利用が中心の店舗。「地域になくてはならない店舗として、これからも地域の皆さまとともに歩んでいきたい」(佐藤理事長)と語っていた。支店人員は8人。

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