札幌・豊平区にある通称地名「木(こ)の花」の名が付く「セイコーマート」が建て替え

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 札幌市豊平区平岸2条3丁目の「セイコーマート木の花店」が、隣接地にスクラップ&ビルド(S&B)で新設される。隣接地は、既に整地されており、間もなく着工する。新しい「木の花店」は、2024年12月中旬にープンする予定。(写真は、「セイコーマート木の花店」=左と移転新築用地)

 豊平区平岸2条2丁目や3丁目、4丁目、平岸1条5丁目付近は、「木の花地区」と呼ばれる。住居表示では出てこない通称地名だが、そのルーツは、昭和20年代に平岸街道から八条中学校に抜ける道が新設され、「木の花通」(現米里行啓通)と命名されたことにある。「木の花」は、りんごの花のことで、平岸では、リンゴ栽培が盛んに行われていたことからその名が付いた。昭和30年代には、当時の日本住宅公団が、北海道で最初の公団住宅を建設して「木の花団地」と命名、現在は建て替えられて、「新木の花団地」になっている。

「セイコーマート木の花店」は、不動産リサーチの賃貸マンション「AMS平岸」の1階部分に連なっており、開店は、1991年5月頃とみられる。築30年以上が経過していることから、隣接地にS&Bで新店舗を建設することになった。

 隣接地には、2階建て雑居ビルなどが建っていたが、セコマ(本社・札幌市中央区)が、敷地約335坪を2024年7月末に取得。建物は解体されて、現在は更地になっており、間もなく新店舗の建設工事が始まる。札幌市内の「セイコーマート」店舗名の多くは、住居表示やフランチャイズ(FC)オーナーの屋号に準拠しているが、「木の花店」のように通称地名を使っている店舗には、「大学村店」(東区)や「東屯田通店」(中央区)、「伏見店」(同)などがある。

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