「アパホテル札幌大通駅前西」起工式、元谷一志社長「北海道では札幌に集中投資する」

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 アパグループ(東京本社・東京都港区)は2024年8月8 日、札幌市中央区南1条西9丁目で「アパホテル札幌大通駅前西」の起工式を行った。北海道では、初めてのアパグループ直営ホテルの起工式となった。(写真は、起工式で会見するアパグループ・元谷一志社長兼CEO)

「アパホテル札幌大通駅前西」は、「太平ホテル北欧」から2001年にアパグループのホテルになったが、老朽化が激しいために、スクラップ&ビルドでホテルを新設することになった。新設ホテルの敷地面積は約170坪(561・78㎡)、建築面積約82坪(271・38㎡)、鉄骨造、地上14階建て、延べ床面積は約1083坪(3579・74㎡)、建築物の高さは44・45m。設計、監理は日建社(札幌市中央区)、施工はイチケン(本社・東京都港区)、デザイン監修は辻本デザイン事務所(大阪市中央区)。

 部屋数は、従来の60室から218室となり、3・6倍に増える。開業は、2025年12月を予定している。アパホテルの札幌地区ホテルとしては初めての導入となる、シングルとシングルを間仕切りしたコネクティングルーム「S-Sコネクトツインルーム」を設けて、ビジネスだけでなくレジャー、インバウンド需要を取り込む。

 起工式の会見でアパグループの元谷一志社長兼CEOは、帯広と函館の直営ホテルをTKPに売却して、その資金を札幌エリアに集中投資することを示し、今回のスクラップ&ビルドもその一環であることを強調した。そのうえで、「北海道新幹線が延期になったことで、開発に少し余裕ができた。札幌エリアは道内各地からヒト・モノ・カネが集まっているほか、ラピダスの波及効果も千歳だけでなく札幌、小樽に及んでいる。また、円安基調やビザ緩和で新千歳空港の欧州便、インド便にも期待できる。北海道では、札幌圏に集中して出店をしていきたい」と話した。

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