北海道新聞社が主催した参院選道選挙区主要立候補予定者による公開討論会『どうする日本、北海道』が1日午後6時から道新ホールで行われた。その中で、民主党の小川勝也氏はTPP(環太平洋経済連携協定)について、「TPP反対は私の政治哲学。党がどういう方向になろうとも1人でも反対する覚悟は当初からできている」と強い決意を披歴した。約100人が討論に聞き入った。(写真は、参院選道選挙区主要立候補予定者による公開討論会)
司会者からTPPについて問われた各候補者は、「断固反対」(森栄士氏=共産党)、「重要5品目を守るのは無理。日高の軽種馬農家も影響を受ける。地域によって重要品目は違う。TPP以外にも道はある」(浅野貴博氏=新党大地)、「WTOのように日本の主張が通らなければ席を立って帰ってくれば良い。重要5品目が守られなければ北海道が崩壊する」(伊達忠一氏=自民党)、「農業を守って守って衰退してきたのが現状。TPPに参加してもすべての農産品が輸入品に置き換わるわけではなく、むしろ食の安全が高まっているので原産地表示を厳格にしようという議論が出てくる」(安住太伸氏=みんなの党)と持論を展開。
小川氏は、「TPPに断固反対。北海道農業は壊滅的打撃を受ける。北海道を犠牲にして日本を繁栄させるようなTPPに反対するのは私の政治哲学だ」と強調した。
その後、各候補者同士で質問する1問1答に入り、浅野氏が小川氏に「党本部との見解がずれたら個人の政治哲学とどう整合性を持たせるのか」と質問。小川氏は、「聖域が守られる可能性は少ない。民主党本部とズレが生じても私は1人でも反対する。当初かその覚悟はできている」と語った。