エス・テー・ビー興発(本社・札幌市)は、札幌市中央区北1条西3丁目の札幌東京海上日動ビルディングを取得した。同ビルは4年前に東京海上日動火災札幌支店が北洋大通センターに移転したことに伴い一部の区分所有者を除いて空きビルになっていた。エス・テー・ビー興発はSTVの関連会社で札幌中心部にオフィスビルを3棟所有しており、今回同ビルを取得することでオフィステナント事業を拡大する。(写真は、エス・テー・ビー興発が取得した札幌東京海上日動ビルディング)
取得日は6月21日。今年に入って、同ビルを所有する東京海上日動火災が指名入札を実施、エス・テー・ビー興発が落札した。
同ビルにはエス・テー・ビー興発を債務者にして日本政策投資銀行とりそな銀行の抵当権が設定されているが、「落札価格は非公表」(エス・テー・ビー興発)。
同ビルは、築33年で地下2階、地上9階建て。地下は一部を除いて駐車場になっており収容台数は50数台。ワンフロアー約220坪で延床面積は約2000坪。敷地面積は約340坪。
エス・テー・ビー興発は、6月下旬からビル名を「STV時計台通ビル」に変更、改修工事を実施してオフィス向けに貸し出す。「ワンフロアー単位でテナントを募りたい」(同)としているが、募集時期は未定。
同社は、中心部に「STV北2条ビル」(北2西2)、「STV北3条ビル」(北3西2)、「中央ビル」(南1西3)の3棟のテナントビルを所有している。今回、取得したビルは、STV北2条ビルから近く駅前通の地下歩行空間からも至近のためテナント需要も見込めると判断し入札に参加していた。