札幌市内で利便性が良好なロケーションでまとまった土地の確保は年々難しくなっているが、流通業界の視線を集めているのが藻岩下の土地だ。国道230号線石山通沿いにある約2000坪の更地。所有者はNTT東日本。食品スーパーやドラッグストア、外食産業などが集積するネイバーフッド型ショッピングセンター(NSC=近隣型商業施設)に最適な用地として開発される可能性がある。(写真は、南39条西11丁目の更地)
流通小売業界が着目している土地は、札幌市南区南39条西11丁目。国道230号線を南に下り、川沿に至る右カーブの手前に位置している。
土地の登記簿謄本によると、敷地面積は約2050坪(6768・99㎡)。NTT関連施設があったが、現在は取り壊されて更地の状態。所有者はNTT東日本(東京都新宿区)。
この土地のすぐ南側には、炭火焼肉酒家「牛角」の藻岩店で、国道230号線の向かい側には仏壇の大野屋があるが食品スーパーなど商業施設は、南側は川沿のイオン札幌藻岩店、北側は中央区のラルズマート山鼻店までない。物販店としては、南30条西10丁目に作業服のジーベック(広島県福山市)藻岩店、メガネトップ(静岡市)の眼鏡市場札幌藻岩店がある。また、外食レストランとしては、すかいらーくグループのガスト札幌藻岩店(南37条西10丁目)が展開している。
流通小売業では、食品スーパーやドラッグストアの出店意欲が旺盛。ただ、札幌市内では売上げの見込める利便性の高い立地での土地確保が難しくなっている。「南39西11」の土地争奪戦が始まりそうだ。