もりもと「ハスカップジュエリー」パッケージ12年ぶり刷新、北海道の希少果実を前面に

経済総合

 和洋菓子・パン製造販売のもりもと(本社・千歳市)は、同社の洋焼き菓子部門でトップの売り上げを持つ「ハスカップジュエリー」のパッケージデザインを、12年ぶりに刷新、2024年2月1日から販売を開始した。ハスカップの紫をイメージカラーに使い、ジェムストーン(宝石になる前の原石)に見立てたハスカップをメインビジュアルとして視覚訴求を強めた。(写真は、「もりもと丸井今井札幌店」で行われた「ハスカップジュエリー」パッケージデザイン刷新の内覧会。右からもりもと・森本真司社長、新パッケージデザインを担当した中村一樹氏=もりもと提供)
(写真は、パッケージをリニューアルした「ハスカップジュエリー」=もりもと提供)

「ハスカップジュエリー」は、もりもとの本社や製造部門がある、千歳市の近郊に自然群生していた北海道特産果実「ハスカップ」を利用して、1978年に誕生させた洋焼き菓子。ハスカップで作ったジャムと北海道産バターを使ったバタークリームを薄焼きクッキーでサンド、クーベルチュールチョコ入りのチョコで縁取ったもので、4つの素材のハーモニーが特徴。甘酸っぱい北海道の特産果実を宝石に仕立てたケーキという意味から、「ハスカップジュエリー」と命名した。

 発売開始以来、もりもとは希少な果実「ハスカップ」を守るために生産者の支援活動を続けているほか、「ハスカップ」を通じた地域の食育事業にも取り組んできた。発売開始から46年目の今年、「道内外の観光客やインバウンドに、北海道のハスカップをもっと広く知ってもらいたい」(もりもと広報)という目的で、パッケージデザインの大幅な刷新を実施した。

 札幌出身のデザイナー、中村一樹氏にデザインを依頼、紫をベースにハスカップをジェムストーンに見立ててアクセントを付けることで、訴求力を高めた。これまでの2個入り、4個入り、6個入り、15個入りに加えて、ギフト向けに最適な9個入りを登場させた。9個入りと15個入りの箱には、蓋と一体となった「N式箱」を初めて採用、開封性や梱包性を高めた。全22店舗とオンラインショップなどで販売する。

 今回の刷新に合わせて、「丸井今井札幌店」と「新千歳空港店」限定で、「プレミアムブラック」も販売する。パッケージを刷新した「ハスカップジュエリー」を通じて、北海道の希少果実の存在を広く発信するとともに、北海道への愛着を深めてもらう狙いがある。
※2024年2月5日記事一部修正しました。

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