道産さつまいも芋焼酎の原酒を10年間熟成、「十年一甕」の味わい

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 北海道産さつまいも「黄金千貫」を原料にした原酒を、10年間にわたって甕(かめ)で熟成させた本格芋焼酎「十年一甕(じゅうねんひとかめ)」が、登場した。2024年1月下旬からコープさっぽろの店舗と宅配で販売されているもので、深みのある甘い香りとまろやかな味わいが特徴。(写真は、道産芋焼酎「十年一甕」のお披露目会=2024年1月22日。コープさっぽろ提供)

「十年一甕」は、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)と札幌酒精工業(本社・同)が共同開発した本格芋焼酎。北海道産の酒を応援する目的で、コープさっぽろ商品開発部の高森雄輔部長がこの焼酎を試飲したところ、そのおいしさに感動、多くの組合員に飲んでもらいたいと商品化した。

 道産さつまいも「黄金千貫」を利用して常圧蒸溜で製造しているが、九州の農業試験場と相談するなど、試行錯誤を経て完成させた。製造した原酒を10年間、甕で貯蔵することによって15%が蒸発するが、熟成によって深みのある甘い香りとまろやかな味わいになる。普段は芋焼酎を好まない人にも飲みやすく、芋焼酎のかどが取れたような喉越しになる。焼酎の味は玄人向けだという。製造は、札幌酒精工業の厚沢部工場(檜山郡厚沢部町)で行っている。

 容量は720ml、価格は本体1480円(税込み1628円)、2024年は1300本限定。毎年一甕分ずつ継続して販売するが、年間1300本から1500本の限定となる。コープさっぽろで、「北海道で採れたさつまいもを使った芋焼酎を10年も熟成させた商品はこれが初めて。10年間という時間を経ている物語も一緒に楽しんでほしい」とPRしている。
 札幌酒精工業は、道産じゃがいも「メークイン」や道産昆布、道産大麦、道産さつまいもを原料にした本格焼酎「喜多里」のほか、焼酎甲類の「サッポロソフト」などを製造・販売している。

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