DCMホールディングス（本社・東京都品川区、以下DCMHD）が、2023年10月2日から実施していたケーヨー（同・千葉市若葉区）の株式公開買い付け（TOB）が同年11月14日に終了、DCMHDのケーヨー持ち株比率は90・07%となり、ケーヨーは同年11月20日付でDCMHDの連結子会社になる。
（写真は、北海道内のDCM店舗）
2023年8月31日現在で、DCMHDはケーヨーの発行済み株式の30・98%を所有するトップ株主だった。DCMHDは、2020年に島忠（本社・さいたま市中央区）のTOBを試みたが、ニトリホールディングス（札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区）とのTOB合戦で完敗した経緯がある。今回は、こうした経緯を踏まえて慎重にケーヨーTOBを進め、成立させた。
ケーヨーの2023年2月期の売上高は955億9200万円、営業利益52億4100万円、純利益36億9400万円。DCMHDの同期決算は、売上高4768億2100万円、営業利益300億6800万円、純利益181億3500万円。ケーヨーが連結子会社になることによって、売上高は単純合算で5724億1300万円となり、業界最大手のカインズ（本社・埼玉県本庄市）の5158億円（2023年2月期、非上場）を抜いて業界トップになる。
DCMHDとケーヨーと資本業務提携していたイオン（同・千葉市美浜区）は、今回のTOBに応募。それに伴ってイオンは、市場買い付けで46億1700万円分のDCMHD株式を取得する。イオンは、DCMHDと協議の上で株式取得総額を決めた。
