円安・原料高・輸送費高騰で競争力アップの「ワークマンプラス」、2024年秋に苫小牧2店舗目を出店

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 作業服・作業用品チェーンのワークマン(東京本部・東京都台東区)は、「ワークマンプラス苫小牧矢代店」(苫小牧市矢代町1丁目)を2024年秋にオープンさせる。苫小牧市内の「ワークマンプラス」は2店舗になる。(写真は、「ワークマンプラス」の店舗看板)

「ワークマンプラス」は、作業着・作業用品、履物などの専門店「ワークマン」が取り扱う品目と品揃えはほぼ変わらないが、アウトドアとスポーツ、レインウェアの専門店として、プロ作業者向けと一般向けの両方の客層を取り込むことを想定した業態。

 2024年秋の開業を予定している「ワークマンプラス苫小牧矢代店」は、国道36号線沿いに店舗建設を計画している。苫小牧市大型ゴミ収集センターの近くで、国道が小さくカーブしている地点の西側。苫小牧市内では、2016年9月に「苫小牧明野バイパス店」(明野新町5丁目14-15)がオープンしている。同店は道内で1位の業績で、全国でもトップクラスの売り上げを誇る店舗。苫小牧市内では作業着、作業用品のニーズは高いとみており、市内2店舗も好業績が見通せそうだという。国道沿いの立地だが、北側は住宅地で一般客の集客も見込めるようだ。

 ワークマン本部では、店舗経営者の募集を開始しているが、昨今の円安・原料高・輸送費高騰に触れ、「3重苦の中でも、当社は全売り上げの3分の2を占めるPB(プライベートブランド)商品の価格を据え置いている。PB作業服や一般客向けの機能性ウェアとシューズは、今回の価格維持政策で競合先との差がさらに拡大している」と訴えている。

 ワークマンが展開する「ワークマン」と「ワークマンプラス」の合計店舗数は25店舗、内訳は、「ワークマン」が札幌市4店舗、千歳市1店舗の計5店舗、「ワークマンプラス」が札幌市4店舗、旭川市3店舗、函館市2店舗のほか、小樽市、釧路市、帯広市、苫小牧市、江別市、恵庭市、北広島市、石狩市、北斗市、河東郡音更町、岩見沢市に各1店舗の計20店舗となっている。

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