アークス(本社・札幌市)の2013年2月期決算は、売上高が前期比24・6%増の4339億9200万円、営業利益が同20・3%増の134億6400万円、経常利益が同20・1%増の145億1300万円、純利益が同38・0%減の82億5300万円になった。12年3月期は子会社化したユニバース(青森県八戸市)と篠原商店(網走市)の負ののれん発生益約83億円を特別利益として計上したため純利益を押し上げたが、今期はジョイス統合の負ののれん発生益が10億2300万円にとどまり純利益減少に繋がった。なお、配当は1株当たり2円増配の年間40円。(※決算内容は右欄のアークスバナーをクリックすると詳細を見ることができます)
13年2月期のグループ店舗数は291店舗(北海道206、青森県32、岩手件50、秋田県2、宮城県1)。期中に、新規出店5(道内はカインズホームFC花川店、スーパーチェーンふじアシルマート奈井江店の2店舗)、移転新築2(いずれも道内のベストプライス永山中央店、ホームストア輪西店)、業態変更1(道内のスーパーアークスノース)、改装6(道内はビッグハウス士別店、東光ストア真栄店の2店)、閉店2(いずれも道内のフクハラとん田西町店、フクハラ中央店)で推移。既存店売上高は前期比98・5%、新店を含む全店売上高も99・1%で前年を割り込んだ。売上高営業利益率は、3・1%。
14年3月期は、移転新築を含む新規出店で9店舗、業態変更を含む改装は15店舗で実施する計画。売上高は6%増の4600億円、営業利益は同4・7%増の141億円、経常利益は同3・4%増の150億円、純利益は同7・9%減の76億円を予想している。売上高営業利益率は、3・06%と若干落ちる。
昨年1月にグループ子会社のラルズが公正取引委員会の立ち入り検査を受け、今年中に排除措置命令及び課徴金納付命令を受ける見通しでアークスの業績に変動を及ぼす可能性もある。