森永乳業旧「札幌工場」解体工事、生産終了から10年

経済総合

 森永乳業(本社・東京都港区)は、2013年4月に生産を終了した旧「札幌工場」(恵庭市戸磯604)の解体工事を始めている。解体工事の終了は、2023年12月末の予定となっている。(写真は、工場の門に残っている森永乳業札幌工場の銘板)
(写真は、解体工事が進んでいる森永乳業旧「札幌工場」)

 森永乳業札幌工場は、江別・恵庭線沿いにあって、開設は1961年12月。北海道向けの牛乳やアイスクリーム、ヨーグルト、クリームなどの生産を行っていた。市場や流通の変化により、2001年にアイスクリームの生産を停止、2008年にはビン入り製品の生産を中止した。森永乳業は、1992年に北海道保証牛乳(本社・小樽市)を子会社化しており、札幌工場と北海道保証牛乳との間で生産分担をしていたが、北海道保証牛乳に市乳生産を集約、札幌工場の生産を2013年4月に停止した。

 旧「札幌工場」の敷地面積は約1万6969坪(約5万6000㎡)、建物面積は約1616坪(約5500㎡)。生産停止から10年で工場建屋の解体をすることにした。解体工事の注文者は森永乳業、元請事業者は熊谷組(本社・東京都新宿区)北海道支店(札幌市中央区)、下請事業者は丸井・増井工務店(札幌市東区)。工期は、2023年6月1日から同年12月31日。
 森永乳業の道内工場には、バター、脱脂粉乳など乳製品製造の佐呂間工場(常呂郡佐呂間町)、チーズや脱脂粉乳を製造している別海工場(野付郡別海町)がある。

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