北海道新幹線開業に合わせて始まる再開発事業のため、JR札幌駅周辺の時間貸し駐車場が相次いで閉鎖される。少なくとも500台以上の駐車スベースがなくなる。この秋以降、駅周辺の駐車場不足は深刻になりそうだ。(写真は、2023年10月9日に閉鎖される「レールパーク札幌」)
「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」に伴って、「札幌エスタ」(札幌市中央区北5条西2丁目)は、2023年8月31日(木)に閉館になるが、それに合わせて241台収容の「エスタ駐車場」も閉鎖される。また、月極と時間貸しの青空駐車場「レールパーク札幌」(同市同区北5条西1丁目)も10月9日(月)で閉鎖される。こちらの駐車場の収容台数は275台。これらに先立って3月22日には、332台収容の「JRタワーセンター駐車場」も閉鎖されている。
今年3月以降、秋口までに実に848台分の時間貸し駐車場のスペースが消滅することになり、駅周辺の駐車場不足は深刻になりそう。JRタワーでは、提携駐車場を増やす取り組みを行っているが、元々あった駐車場を提携先に加えたため、新たに駐車場のパイが広がったわけではない。駅北口の北7条西5丁目では、約300坪を所有する京阪電鉄不動産(本社・大阪市中央区)が時間貸し駐車場として利用を始めるが、多くても50台がやっとのスペース。
市街地再開発事業が先行している「さつきた8・1」(同市北区北8条西1丁目)に付随して建設される立体駐車場は、大半がマンション用で一般向けは期待できそうにない。この秋になくなる500台以上の時間貸しスペースを埋めるのは、容易ではない。