JR札幌駅「新幹線口」の西1・西2街区に投資額1000億円超の一体型再開発ビル

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 札幌市が誘致を進めている2030年の札幌冬季オリンピック・パラリンピックと30年度末の北海道新幹線札幌延伸を見据え、JR札幌駅新幹線口に再開発ビルが整備される。道都札幌にふさわしい建物として新たなまちづくりの基点とする。(写真は、再開発ビル建設予定地の北5西1=手前の駐車場と北5西2=「札幌エスタ」)

 再開発ビルは札幌市中央区北5西1と北5西2の街区2haを使用する。西1街区は札幌市が所有し現在は時間貸し駐車場、西2街区はJR北海道グループが所有する商業施設「札幌エスタ」が建っている。両街区の間には市道西2丁目線が南北に走っており、再開発ビルはそれをまたぐ形で両街区を一体的に整備する。

「札幌エスタ」1階にはバスターミナルがあるが、再開発ビルの西1側の1階と西2側のビル1階にそれぞれバスターミナルを設け、西1側は創成川通と面しているため計画されている都心アクセス道との導線を考慮して都市間バス発着場とし、西2側は路線バス発着場とする。市道西2丁目線をまたぐ2階にはバス待合室を整備する。

 現在は構想案の段階で、高さや延べ床面積などはこれから詰めるが、商業施設、オフィス、ホテルで構成する。西1側はJRタワーの高さ173mに準ずるような高さとし、西2側は「札幌エスタ」と同程度の高さにして「大丸札幌店」や「札幌ステラプレイス」との調和を図る。現状は容積率800%の建物まで建設可能だが、公共貢献度に応じて容積率は緩和されるほか、西2側で使わなかった容積は西1側にプラスされる。

 地権者である市とJR北海道グループの2者は年内にも再開発準備組合を設立して、22年度に再開発組合を結成、市の都市計画決定を受けて23年度に事業着手、29年秋に竣工を目指す。
 西1側は更地のため事業着手は容易だが西2側は「札幌エスタ」の解体が必要。「ビックカメラ」や「エスタ大食品街」、「札幌らーめん共和国」などテナントで埋まっており、今後、移転先などが課題になりそう。市は「新幹線駅前の新たな顔になるようなまちづくりを進めていきたい」(まちづくり政策局)としている。

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