札幌市西区西野3条5丁目の北1条・宮の沢通沿いにあった「AOKI札幌西野店」と「JOYFIT24札幌西野」の跡地約1200坪を利用して、アクアパイプテック(本社・札幌市白石区)の社屋建設工事が行われている。竣工は2024年3月。(写真は、アクアパイプテックの新社屋建設工事の現場)
(写真は、新社屋の完成イメージ)
AOKI(本社・横浜市都筑区)が展開する「AOKI札幌西野店」は、2022年7月に32年間の営業を終了、その後、建物は取り壊されて更地になっていた。「AOKI札幌西野店」と併設していた建物には、「シダックス札幌西野クラブ」が入っていたが、2016年9月に閉店。1年後の2017年10月には、一部を利用してカラオケの「ビッグエコー札幌西野店」、同年11月には残りのフロアを使って「JOYFIT24札幌西野」が、それぞれ居抜き出店。しかし、「ビッグエコー札幌西野店」は2021年3月、「JOYFIT24札幌西野」も同年6月に閉店。その後、建物は取り壊されて更地になった。
土地は個人が所有していたが、2022年11月にテーシー・コア(本社・札幌市中央区)が取得。土地面積は約1630坪あったが、同社はそのうちの約1200坪を同年12月、フソウホールディングス(本社・東京都中央区)に売却した。
今回、フソウホールディングスが建築主となって、アクアパイプテックの新社屋建設を進めている。フソウホールディングスは、上下水道事業や住宅・設備事業、エネルギー事業を展開しており、年間売上高は約650億円。アクアパイプテックは、フソウホールディングスの100%子会社。前身は1966年に創業した札幌大成機工で、2021年にフソウホールディングスにグループ入り、社名を変更した。
新社屋は、オフィス、大型資機材倉庫、工事センター、技術研修センターなどを集約させるもので、2階建て、延べ床面積約727坪。建物の設計、監理は三井住友建設(本社・東京都中央区)北海道支店(札幌市中央区)一級建築士事務所、施工は三井住友建設北海道支店。
アクアパイプテックは、上下水道、農業、環境の分野でダクタイル鋳鉄管、合成樹脂管、仕切弁、マンホール鉄蓋など各種配管資材のほか、不断水工事(水道管などを断水することなく工事を行う施工法)、配管工事などを行っている。2022年3月期の売上高は77億2000万円、従業員数は51人。