「マルヤマクラス」2022年度売上高82・45億円、コロナ前を超え過去最高

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 札幌市営地下鉄「円山公園駅」に直結している、商業施設「マルヤマクラス」の2022年度(2022年4月~2023年3月)の全館売上高は、前期比4・3%増の82億4500万円となり、コロナ前の2019年度を抜いて過去最高になった。(写真は、売上高が過去最高になった「マルヤマクラス」)

「マルヤマクラス」(札幌市中央区南1条西27丁目1-1)は、三菱地所プロパティマネジメント(本社・東京都千代田区)が運営する複合商業施設。地下1階、地上5階建て、「マックスバリュマルヤマクラス店」を核店舗に物販、飲食、サービスの約80店舗が入っている。

 2009年に開業し、当初の売上高は約59・4億円だったが、10年連続で増収となり、2019年度には80億300万円と80億円を突破。2020年度はコロナ禍の影響を受けたが、73億5500万円と1割の売り上げ減少にとどまった。2021年度はコロナ前に迫る79億800万円まで回復、2022年度はコロナ前を抜いて最高の売り上げを更新した。

 三菱地所プロパティマネジメントは、継続的な売り上げ増加とコロナ禍から回復した要因として①テナントの7割が道内企業が占めるなど北海道企業を中心としたMD(販売政策)が他施設との差別化に繋がっている②地域住民に欠かせないスーパーや食物販テナントが充実③地域のランドマーク「円山動物園」と連携したサービス施策が充実④周辺に新築マンションが増加するとともに「北海道神宮」、「円山動物園」、「裏参道商店街」への観光客増加⑤テナント会活動が活発でスタッフの満足度向上ーーなどを挙げている。

「マルヤマクラス」は、2024年3月18日に開業15周年を迎える。15周年に向けたリニューアルでは、一部店舗の刷新や円山地区にふさわしい商業施設として、質感をより高める計画を検討している。かつて「メルパルク札幌」があった当時と今では、円山地区の魅力度は格段に向上した。「マルヤマクラス」がその原動力になっているようだ。

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