北洋銀行(本店・札幌市中央区)と北海道銀行(同・同)は4月3日、それぞれ入行式を行った。北洋銀は67人(大卒56人、短大卒7人、高卒4人)、道銀は85人(総合職48人、特定職20人、一般職17人)が入行式に臨んだ。(写真は、北洋銀・安田光春頭取から採用辞令を交付される新入行員)
北洋銀の入行式は、本店4階セミナーホールで行われた。新入行員全員が対面で入行式に参加するのは4年ぶり。安田光春頭取は、「千歳に、これまでにない大規模な半導体工場が進出するなど、北海道は食、観光に加え再生エネルギー分野における先進地域として注目を集めており、さらなる企業進出も大いに期待できる。北海道と北洋銀の成長に向けた経営戦略を実践するため、3月には頭取直轄の成長戦略企画室を新設した。皆さんも、当行職員として、北海道の成長に一緒に汗を流してくれることを期待している」と挨拶。
続けて、「企業は人なりというが、ヘンリーフォードは、『まず人が集まることが始まりであり、人が一緒にいることで進歩がある。人が一緒に働くことで成功をもたらしてくれる』という言葉を残している。北洋銀は皆さんをお迎えし、一緒に成長進歩し、マザーランドである北海道のサスティナビリティを実現したいと考えています」と話した。
(写真は、返礼としてショパンの曲を演奏する新入行員)
その後、新入行員を代表して明澤雪斗さんに採用辞令が交付され、畑瀬将吾さんが入行の言葉を述べた。昨年度入社した先輩行員のお祝いメッセージ動画が流され、返礼として、武蔵野音楽大学卒の宮本桃花さんが、ショパンのワルツ第5番「大円舞曲」を演奏した。新入行員は、4月13日まで研修を受け、4月17日より49ヵ店に配属される。
(写真は、道銀・兼間祐二頭取に決意を述べる新入行員代表=道銀提供)
道銀の入行式は、札幌プリンスホテル国際館パミールで行われた。ほくほくフィナンシャルグループ(本部・富山市)の合同入社式として、北陸銀行(本店・同)の入行式とオンラインで同時に行われた。
兼間祐二道銀頭取は、「2週間後の4月15日には、ここ札幌プリンスホテルでG7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合が行われる。北海道は再生可能エネルギーのポテンシャルが全国随一と言われており、日本のカーボンニュートラルへの取り組みを北海道がリードしていくことが期待されている」と述べた。
そのうえで、「カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みや、ラピダスを中心とした産業の集積は、北海道の将来の発展に結び付き、北海道の発展は、ほくほくフィナンシャルグループの発展に結び付く。若い皆さんの活躍に期待するとともに、北海道の発展を支える力となれるように成長してもらいたい」と歓迎の辞を述べた。