カブトデコムは28日午前11時から解散を決議する臨時株主総会を開催した。委任状を含めて過半数の出席があり、出席者の3分の2の賛成で解散が決議された。所要時間は30分で出席した株主は約20人。会長で創業者の佐藤茂氏は出席しなかった。
総会は、札幌市西区のホテルヤマチで行われ、報道陣約20人が詰めかける中、報道陣をシャットアウトして午前11時に総会は始まった。30分の総会ではカブトの平田英二社長から建設業の廃業届を道庁に提出し債務超過額も5000億円を超えて事業の見通しが立たないとして解散を提案、賛成多数で可決された。
総会に出席した株主の1人は、「特別清算の方向が示されたが、裁判所が入ってカブトの米国資産なども詳細に調べてほしい」と総会後に取り囲んだ記者たちに語った。
清算人に選ばれたのは、安田好弘弁護士。同氏は、 カブトの顧問弁護士に1994年から就任している。また会長の佐藤茂氏の顧問弁護士も務めている。