アークスが定時株主総会開催、三浦紘一会長「北に片寄りがちなグループ展開を積極的な声掛けで広げる」

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IMG_7474 アークス(本社・札幌市)の第53期定時株主総会が27日、札幌市中央区の札幌パークホテルで開催された。同社の株主総会に参加する株主は年々増えているが、今回初めて700人になった。所要時間は昨年の53分を上回り65分間で質問者は4人だった。
 
 
 総会は、事業報告や連結計算書類などが報告されたのち決議事項の剰余金処分、定款一部変更、取締役選任など7件の議案が示され拍手で採決された。
 
 総会で質問した株主は4人。退職金の記載方法や社外取締役の選任理由などのほか店頭のパックが四角のため買い物かごに入れにくく工夫して欲しいという要望や閉店したラルズの西岡中央店(札幌市豊平区)の顧客女性株主が小型店の展開について問うた。
 
 横山清社長は、パックが四角になっていることについてグループあげて対応していくことを示し、小型店展開については「高齢社会になって徒歩で行ける範囲は700mとされ、『まいばすけっと』のように小型小商圏のニーズがあることは承知している。今のところ当社の店舗は標準タイプで進めているが、旭川では惣菜などを製造するセンター建設を進めており来年から小型店の展開可能性をテストする。オムニチャネルや小型店などを検討する委員会を作って一日も早く期待に応えられるようにしたい」と答えた。
 
 総会後には、グループの各店舗で販売されている寿司や惣菜、フルーツなどを用意した株主懇談会が開催され、冒頭あいさつした三浦紘一会長は、「アークスは北海道と北東北で展開しており北に片寄りがち。もう少し広げなければならない。今まではこちらからグループに参加を呼び掛けることはあまりしていなかったが、こちらから積極的に(グループ入りを)呼び掛ければさらに発展に繋がる」と話した。
 
 また、横山社長は、「増税や不況が来ても株主の皆様と一緒に豊かな生活を作っていきましょう。皆さまに囲まれるとファイトが出てくる」と述べたうえで「来年、イオンは首都圏で大きな組織を作るそうだがアークスをスタンダードにしていると言われている。負ける負けないということではなく、豊かな生活に繋がる競い合いをしたい」と語っていた。

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