アークス(本社・札幌市中央区)グループのラルズ(同・同)は、3月1日から北海道内のスーパーマーケットで初の試みとして、使用済みコルク栓を活用したリサイクルループの取り組みを始めた。(写真は、「ビッグハウスエクストラ」のサービスカウンター付近に設置された使用済みコルク栓の回収BOX)

 コルク栓は、ワインやシャンパンに利用されており、リサイクルできる貴重な自然資源でもある。多くが廃棄されているが、NPO法人RE機構(東京都墨田区)は、使用済みのコルク栓をホテルやレストランから集め、障がい者の自立支援活動として、スマホスタンドやマウスパッドなどに再利用する活動を行っている。しかし、回収量が限られ、十分に再利用されていない課題がある。

 ラルズは、コミュニケーションエンジニアーズ(本社・東京都墨田区)、RE機構と連携、北海道内のスーパーマーケットで初めて店頭に使用コルク栓の回収BOXを設置、課題となっている回収量の増加に取り組むことにした。3月1日から回収BOXを「ビッグハウスエクストラ」(札幌市豊平区平岸1条22丁目2-15)、「スーパーアークス北24条店」(同市北区北24条西9丁目1-1)、「スーパーアークス菊水店」(同市白石区菊水3条5丁目2-25)の3店舗に設置した。

 集まった使用済みコルク栓は、RE機構がコーディネートした近隣施設によって回収され、コルク工場などで障がい者がリサイクル製品に再利用する。リサイクルコルク製品を2023年度下期から、ラルズの店頭かアークスオンラインショップで販売、リサイクルループにつながる活動を行っていく。アークス広報によると、「回収量は予想できないが、店頭告知などによって普及させていきたい。将来的には、使用済みコルク栓の回収を全店舗に広げていきたい」と話している。本州では、イオンリカー(本社・千葉市美浜区)が使用済みコルク栓の回収を行っている。



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