札幌・大通西4南地区再開発が都市計画決定、隈研吾氏設計の地上185m複合ビル建設へ

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 平和不動産(本社・東京都中央区)が札幌市中央区大通西4丁目で進めている「大通西4南地区第一種市街再開事業」が、札幌市より都市計画決定された。今後、市街地再開発組合設立に向けて権利者と調整を進めるとともに、デザイン監修者の隈研吾氏(隈研吾建築都市設計事務所)とデザイン検討を進める。2028年竣工、供用開始を予定している。(画像は、「大通西4南地区第一種市街再開事業」で建設される複合ビルの外観)

 北海道銀行本店ビルのほか新大通ビルディングの多くを所有する平和不動産は、今年3月24日に他の地権者とともに市街地再開発準備組合を設立、市に都市計画手続きを行っていたが、12月16日付で市の都市計画決定を受けたことから、市街地と再開発事業が具体的に進むことになった。

 再開発予定地の敷地面積は約1524坪(5029・89㎡)、建物は鉄骨造一部地下鉄筋鉄骨コンクリート造、地下3階、地上34階建て、建物の最高高さは約185m。延べ床面積は約3万121坪(約9万9400㎡)、容積率は約1650%。大通公園に面した敷地北東部には、地下広場や低層階の商業施設と一帯となったアトリウム空間を配置。地下コンコースや地上から訪れる人たちを迎え入れ、商業施設との連携やイベントなど賑わいのある空間にする。

(画像は、屋外テラスの予想図)

 建物低層部には、大通公園を一望できる屋外テラスを整備、テラスに面して店舗を配置することによって楽しめる、賑わいの空間とする。融雪機能を備えることで、年間を通じて眺望スペース、憩いの場として利用できるようにする。中層部はオフィス、上層階は国際水準のホテルとする。都市計画決定を受けたことによって、準備組合を正式な組合に移行して事業認可、権利変換計画の認可を得て着工。2028年度に竣工、供用開始のスケジュールになっている。

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